「バイナリー発電」なる言葉を目にした。
なんだろうと思って検索してみた。
要するに、水以外の媒体を蒸発させて発電用のタービンを回す方式らしい。
発電というのは、コイルと磁石が近づいたり離れたりする時に電気が発生するのを取り出すという方式で、これを効率よく行うために、コイルやら磁石やらを円周上に配置して回転させることで継続的に電気を作り出すわけですね。
構造としてはモーターそのもの、モーターに電源を取り付けると回転しますが、逆にモーターを外から回転させてやると電気が取り出せたりします。
この方式以外で電気を効率よく取り出す方法は、今の所、太陽電池くらいしか発見されていないような気がします。
まだまだ太陽電池も開発途上で、現実にはほとんどの発電がこのモーター回転方式で行われていますね。
そして、そのモーターを回す原動力としては、水蒸気を歯車に当てて回転力を取り出す方式が大部分ですね。(水力発電などは、水が流れ落ちるところに歯車を設置していますが。)
火力発電は、燃料を燃やして水を沸かして水蒸気を取り出しています。
原子力発電所も、核反応というなんだかとても難しそうな高度な技術を使っていますが、実はやっぱりお湯を沸かしているだけだったりしますね。核反応から直接電気を取り出せるわけではないのですよね。
なんか、水蒸気以外に効率よく回転力を取り出せる方法はないのか?と思っていたわけですが・・・
なるほど、水蒸気以外にもあるというわけですね。
水よりも沸点の低い物質を使えば、例えば温泉などを熱源としても発電ができるわけですね。
地熱発電というのは、実は意外と難しくて、温泉の温度では水蒸気を発生させるおどの温度がない。しかし、金属をも溶かしてしまう高温のマグマは制御すらできない。マグマに水分を投入すれば山をも吹き飛ばすような水蒸気爆発になってしまいますしね。
しかし、温泉の温度でも蒸発するような媒体(フロンガス等)であれば、温泉の熱を利用して蒸発させ、タービンを回す事ができるというわけです。
なるほどー!
※温泉の熱と媒体の熱、二種類(バイナリー)の熱系統を使うので、バイナリー発電と言うのだとか。
九州電力 「地熱バイナリー発電方式」の概要
バイナリー発電とは、加熱源により沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回す方式です。加熱源系統と媒体系統の二つの熱サイクルを利用して発電することから、バイナリーサイクル(Binary※ -Cycle)発電と呼ばれており、地熱発電などで利用されています…
www.kyuden.co.jp
これができるなら、もっと色々活用できそうな気がするのですが、期待したいところですね。。。
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