お品書き
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三重8の字結び(トリプル・ループ・フィギュア・エイト・ノット)で糸掛け作成

三線(糸掛け/音緒)
登山家や船乗りのロープワークで基本と言われる「もやい結び」というのがあります。
英語で言うと「ボウライン・ノット」(ドイツ語では「ブーリン・ノット」?)

輪を一つ作る結び方で、使っている時は解け難く、解きたい時には簡単に解ける、しかも片手で結ぶ事ができるので、片手でロープに掴まりながら片手で結ぶ必要がある局面にも活躍する、『キング・オブ・ノット』とさえ言われるものでした。

※「でした」と書いたのは、近年、この結び方が解ける事故が多発し、使用が禁止されるようになったとのこと! へぇ、、、知りませんでした・・・。。。

で、代わりに、今は8の字結びが使われているとか。

誰でも簡単に結べて、非常に強固で解けない。

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でも解きたいときには解けにくいかも(?)
片手ではたぶん結べない

もやい結びがうろ覚えの私でもできる(覚える必要がないほど簡単な)結び方ですね(笑)

こういうやつ、英語で言うと「フィギュア・エイト・ノット」


で、これだけだとコブができるだけなのですが、二重に折り返して結ぶと・・・


もやい結び同様、図中のA部に輪ができます、これをひっかけたりして使うわけですね。

この二重にした8の字結びは、「フィギュア・エイト・ノット・フォロー・スルー」と呼ぶようです。


さらに、この結び方の応用例
上図Aの部分を折り返す事で二重のループ(下図B)ができるわけです。


この二重ループの「B」部を二つに分離してやる事で、「ラビット・ノット」という結び方に近くなります。
呼び名はそのまんま、ウサギの耳みたいだからですね。
「ダブル・ループ・フィギュア・エイト・ノット」ともいうらしいですが、ラビットノットのほうが短いし可愛いですね。


「近くなる」と書いたのは、これではラビットノットは完成ではありません、この状態で「B」部に高負荷をかけると、多分「A」の部分が抜けてしまいますよね。
ラビットノットとして使う場合は、「A」部を広げてクルッと全体にくぐらせてしまうと完成になります。↓


ラビットノットは強固な輪を二つ作るときに使われるようです。


さらに、ループを三つ作りたい場合は、ラビットノットにせず、「A」の部分を、グルッと「D」の下を回して「C」の輪に突っ込みます。
T8d2.gif

これが、「トリプル・ループ・フィギュア・エイト・ノット」、日本語で言うと「三重八の字結び」ですね。


この結び方だと、「A」「B1」「B2」と三つの強固な輪を作る事ができます。


で、なんでこんな事を研究していたかというと・・・-----
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三線の糸掛けになるような、輪が三つできる結び方を探していたのですね(笑)

紐で糸掛けを作るなら、三味線の音緒の結び方が良いのですが。(⇒音緒の作り方)


ただ、結び目が大変美しくて良いのですが、これだとなんというか、強固に絞め込めない。ので、微妙に不満があったのですよね。(柔らかい紐だと、強く絞め込むとせっかくの結び目が崩れてしまう。)また、猿尾に掛かる部分も三本になりますが、効いてるラインと遊んでるラインが出る。。。

かと言って紐を三重にしただけの簡易糸掛けも、紐が三重で分厚くなるのでイマイチ。。。

なんかこう、柔らかい紐を使った場合はもっとシンプル・スマートな結び方ができないかと思い。

「三重八の字結び」というのを見つけたので、やってみた結果・・・

こんな風になりました。



三線に付けてみるとこんな感じ。


弦を張った状態
tr8i05.jpg

ちょっと見えにくいですが、下側は本結びではテンションがかかると伸びてしまうので外科結び(サージェンス・ノット)にしてみたらバッチリでした。
tr8i06.jpg

完成品は、意外と良いかも。

理解してしまえば結ぶのも簡単にできますね。

[利点] 結び目がコンパクトでしっかり堅く絞め込める

[欠点] 長さの調整がすごく大変、見た目がイマイチ

もうひとつ、「よろい結び」という輪を一つ作る結び方を三個数珠つなぎに作るものも考えてみたのですが、結ぶのは簡単なんだけど、長さ調整がほぼ不可能だった(笑)

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