あらすじは下へ
(ネタバレ注意)
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詳細ストーリー(時系列)
■走行中の車の中
仕事を解雇された息子を叱っている父親
思わず熱くなり、一時不停止で交差点に進入、危うく事故を起こしそうになる父親
息子のため、金を下ろそうと車を停め、銀行ATMへ向かう父親
道路を横断した瞬間、車に跳ね飛ばされる
駆け寄る息子、道路に広がっていく血溜まり・・・
■検死室
掃除をしているパーマー
クッキーを持ってくるアビー
パーマーの様子を心配するアビー
冬場には落ち込むと話すパーマー
パーマー「すべてに疑問を感じる」
ドクターマラードがお気に入りの名言を教えてくれる
「いばらの道なら通り抜けろ」
ギブスに現場に呼び出されるマラード・パーマー
■事故現場
被害者はポール・スミス大佐
遺体を運ぶため、担架を持ってくるよう指示されるパーマー
ふと見上げるとビルの上に飛び降りようとしている青年を発見
パーマーは思わず階段を駆け上っていた
目撃者から話を聞くギブス
息子が居たと話す目撃者
ビルの上の状況に気づいたビショップ
ビルを駆け登るギブスとトーレス
■ビルの上
飛び降りようとする青年、忍び寄るパーマー
青年が跳ぼうとした瞬間、パーマーがベルトを掴んだ
跳びたい青年と止めるパーマー、揉み合いになる二人
ギブスがパーマーと交代しようとするが、青年に飛び降りると言われ断念
青年を説得しようとするパーマー
青年「僕は跳ぶぞ、英雄に説得されても・・・」
パーマー「僕は英雄じゃない」
青年はライアンと名乗った
僕は英雄には程遠いと話し始めるパーマー
「在る出来事があって、自分を責めていたけれど、友人が間違いを正してくれた」
■パーマーの回想
考古学者の夢をやめて医学部に入った理由をドクターマラードに尋ねるパーマー
「君には防衛本能がある。君は捜査官ではなく検視官になるんだ。君は英雄として最後を遂げる事もできた。だが今は、生き続けて私の検視を手伝ってくれ」
■ビルの上
「防衛本能を働かせて、一緒に生きてくれ」とドクターマラードと同じセリフをライアンに言うパーマー
ライアン「父さんは53歳で本物の英雄だったが、ぶざまに死んだ」
パーマー「君のせいだと?」
ライアン「僕はいつもしくじる。放してくれ」
消防隊が到着する。
消防隊を待機させるギブス
ブレーキ痕がないことにビショップが気づき、ギブスに報告
まだ飛び降りようとしているライアン、必死で押さえるパーマー
パーマー「ライアン、想像すると面白いぞ。僕の妻と娘はそう思わないだろうがね。時間を戻せたら、僕はここには来ていない。」
ライアン「妻と子供が居るのに馬鹿な真似を?」
妻と子を愛しているなら手を話せと言うライアン
ライアン「僕には生きる理由がない」
パーマー「あるはずだ」
ライアン「失敗は嫌だ」
パーマー「失敗は努力の証だ」
ライアン「父さんを死なせた」
ブレーキ痕がないという報告を受けたギブスはライアンに尋ねる
車を見たか?─速すぎてよく見ていない
誰かと揉めた様子は?─僕とだけ
お父さんに敵は?─居るわけない
ライアン「父さんはみんなに好かれていた。完璧だった。」
パーマーに任せて、トーレスを残して立ち去るギブス
「父親を殺したやつを捜すぞ」
■NCIS
父親の大佐の情報確認
53歳、湾岸戦争の英雄、妻を亡くし、息子は27歳のライアン
パーマーを救いたい、現場に行きたいというマラードとアビー
仕事をしろというギブス
マラードは大佐の検視、アビーは監視カメラ映像の調査
■応接室
大佐の部下の女性隊員
大佐は皆に好かれていたが、一人だけ揉めていた人物が居たと証言
副艦長のモーガン中佐が、大佐に低い評価をくだされ言い争いをしていた
■ビルの上
現場に残ったトーレスについて、彼もしつこいと言うライアン
パーマー「ずっといるはず」
ライアン「最悪だ、自殺すらも失敗なんて」
パーマー「僕のせいさ」
ライアン「前にも試みたけど、できなかった、父さんを思うとね」
パーマー「悲しむから?」
ライアン「ダメな息子と思われたくなかった」
パーマー「落胆してた?」
ライアン「当然だよ。僕は軍隊へは行かず、大学で建築学を学んだ。けれど、立派な建築家になれず学費を無駄にした。」
パーマー「希望通りの仕事に就く者は少ない」
ライアン「あんたは?」
パーマー「その一人だ。だが、就職して3日目にクビの危機に・・・」
■パーマー回想シーン
遅刻をした言い訳をするパーマー
ドクターマラード「君を助手にする決意を変えさせたいか?」
■ビルの上
ライアン「僕はあんたと違い、簡単な職を転々とし、昨日解雇された」
パーマー「どんな仕事だ?」
ライアン「準システムエンジニア 洒落た名前だろ?」
パーマー「僕は検視官助手さ。気に入ってる。どんな職にも浮き沈みがある」
ライアン「"浮き"と思ったら解雇さ」
パーマー「少なくとも"浮き"だった。ドアが閉まれば別のドアが開くものだ。夜明け前は暗いだろ。成功というのは何度も失敗を通して・・・」
ライアン「開き直り?」
パーマー「朝までだって言い続けるぞ」
ライアン「勘弁してくれ」
食べ物を用意するというトーレス
■アビーのラボ
監視カメラ映像でも、車は一瞬で通り過ぎて、黒い車であった以外、有効な情報が得られない
被害者の遺品から黒い塗料が採集されたとマラード
しかし他に情報はない
あとは被害者の財布、中を見ると写真が入っていた
■ビルの上
ビルの建築様式についてライアンに尋ねるパーマー
ライアン「有名な建築家になると思っていた」
パーマー「僕も20代の頃はそうだったよ、大きな成功を手に入れると思ってた」
ライアン「SNSを見ると成功者ばかりだ。出世に結婚、バカンス・・・」
パーマー「でもB面は?」
ライアン「?」
パーマー「皆が投稿するのはA面だけだ。最悪な日は省く。怒る二歳の娘を妻が説得しようとし、僕が間を取り持とうとするけど、ダメで・・・つまり人と比べるな」
ライアン「座りたい?座ろう」
ビルの縁に腰を下ろす二人
パーマー「SNSは連絡手段としてはいいが、"対面"に勝るものはない。例えば最悪の日には同僚が励ましてくれる。」
■回想シーン、パーマーを励ますアビーとライラ
アビー「人は完璧じゃないけど、信じる心があれば道は開ける」< br>
■ビルの上
ライアン「いい友達だ」
パーマー「ああ、大切な友達だよ」
ライアン「僕にはいない・・・」
ハッとするパーマー
ライアン「ごめん・・・」
パーマーに肘打ちして離れるライアン、しかしパーマーがその拍子にビルから落ちそうになってしまう。
ライアン「落ちるな!」
慌てて戻ってパーマーを掴むライアン
なんとかパーマーを引き上げる
再びライアンを掴むパーマー
ライアン「離せ!」
パーマー「死にたい?」
ライアン「ああ」
パーマー「嘘だ」
ライアン「本当だよ」
パーマー「僕を救った」
ライアン「罪悪感は嫌だ」
トーレス「食事の時間だ」
トレースは食料を渡しに行こうとするが、近ずくのを拒否するライアン
困ってしまうトーレス
トーレス「どうやってマイクをパーマーにつける?」
マクギー「箱にマイクをつけよう」
ハンバーガーの箱にマイクをつけ、ホウキを使ってパーマーの側に押しやるトーレス
■NCIS事務所
副艦長の中佐は行方不明、連絡も取れない
■ビルの上
パーマー「健康な食べ物が多いが、こんな時はハンバーガーが良く似合う」
ライアン「母さんがよく作った」
パーマー「お母さんの話は聞いてなかった」
ライアン「僕が12歳の頃病死した。癌を宣告され、すぐ死に、父が変わった」
ライアン「父さんは母さんの代わりも努めようとしたよ。僕を叱った後は、いつも優しかった。」
パーマー「どんな風に?」
ライアン「常に救おうとしてくれた、僕が窮地に陥るとね」
パーマー「僕の父さんは違うが、同僚にそんな感じの人が居る。ギブス捜査官だ。最高にタフな人だよ。彼は本当に辛い人生を送ってきた。」
■NCIS事務所
戻ってきたマクギー、マイクで拾われたパーマーの音声が流れている
パーマー「彼は妻と娘を同じ日に失ったんだ・・・」
ギブスの事を語り続けるパーマー
複雑な表情のギブス、絶句するNCISメンバー
パーマー「アビーの額にキスするが、ハグはしない。当然、僕にも。」
パーマー「養子縁組を断られた時、彼が誰よりも僕を慰めてくれたよ。」
■回想シーン
落ち込むパーマーを慰めるギブス
ギブス「「始まったばかりだ」
パーマー「僕は始まっても居ない」
ギブス「家族を持つために戦え。これが父親になるってことだ。」
パーマー「僕には覚悟がない」
ギブス「覚悟がなければこれほど苦しまない」
■ビルの上
パーマー「ハグがなくても優しさを忘れることはない」
パーマー「お父さんはタフだったが、君は優しさも感じたはずだ」
ライアン「今でも思い出す。優しすぎた。」
ライアン「僕が心から愛していた事を、父さんは気づいていたかな?」
ライアン「口論が多かった、今日も。僕が解雇されたと聞いて怒って、交差点で車とぶつかりそうになった」
ギブス「どこだ?パーマーどこの交差点だ!?」
ビショップ「向こうには聞こえない」
ライアン「レイミア通り」
交差点の情報収集を指示するギブス
監視カメラ映像にぶつかりそうになったシーンが写っていた。
相手の車は引き返してライアンたちの車を追っていった・・・(!)
■ビルの上
話を続けているパーマー
■NCIS事務所
三時間経過・・・なぜかバットを担いでパーマーの話を聞いているギブス
警察が副艦長の車を発見、身柄を確保したと連絡があった。
■ビルの上
下にエアバッグが用意されたのが見える
パーマー「小さいな、あれじゃはずれるかも」
ライアン「僕は不運も真ん中に当たる」
パーマー「幸運だろ」
ライアン「あんたにはね」
肩をすくめるパーマー
パーマー「君の敵は君だ。SNSの人たちと比べて自分に低い手をつけてる」
ライアン「何が望みだ?」
パーマー「生きて欲しい」
ライアン「こんな会話無駄だ」
パーマー「基準を変えたら幸せになれるかも」
ライアン「安っぽいこと言うな。あんたこそ、ずっと助手で満足なのか?」
■回想シーン
パーマーを褒めるドクターマラード
■ビルの上
パーマー「博士に褒められて試験を受ける自身がついた」
ライアン「それで?」
おや?という顔のパーマー
パーマー「気になるのか?」
ライアン「結果を知りたい」
実は、試験には二度落ちたけど、三度目に満点で合格したこと、それを黙っていた事を告白するパーマー
出世したかったのに、合格したら今のままでいたいと思った、友達やマラード博士から離れたくない・・・
ライアン「つまり医者?」
パーマー「ああ・・・皆知らないが。」
ライアン「どこにでも行けるぞ」
パーマー「いつかは行くことになる。でも今は・・・みんなと気高い仕事をしている」
■NCIS事務所
パーマーの告白を聞いて衝撃を受けているクイン・ビショップ・アビー
パーマー「今のほうが幸せなんだ」
「行こう!」と言うアビー
■MTAC
副艦長に事情聴取しているギブスとマクギー
大佐と揉めたが、大佐には謝罪した。息子の悪口を言った、俺が悪かった。
走り込んでくるアビーとビショップ
交差点の映像から、車がレンタカーで借り主に前科があることが判明
■アラブ人の店から出てくる男
ギブスたちが男を逮捕した
■ビルの上
パーマー「自殺は失敗のほうがいい」
ライアン「僕には将来がない」
パーマー「あるさ」
ライアン「父さんは居ないし仕事もない、友達も居ない。ニュースを見ても争いばかり。嫌なことしかない」
パーマー「嫌なことは優しさで消すんだ」
ライアン「またそれか」
パーマー「他人のためにドアを開け、他人のために道を譲る。いい友達がほしければ君がいい人間になれ」
ライアン「僕がほしいのは父さんの死についての答えだ」
パーマー「それは僕にも分からないよ。でも、君よりも多くの死者を見てきた。
■回想シーン
遺体の検視作業に嫌気がしてグチを言うパーマー
「もう友人を切り裂きたくない」
■ビルの上
パーマー「検視官は常にB面しか見ない。身を持ち崩す遺族も居るが、困難を重要な時に変える者もいる。君の父さんも
ライアン「父さん?」
パーマー「君のお母さんが死んだ時、君に賭けた。」
パーマー「君は君のお父さんが残した"良いもの"だ。」
パーマー「選択の時だぞ」
ギブス登場
「犯人を見つけた。走行の邪魔をされて、嫌がらせではねたんだ」
パーマー「君のせいじゃない」
ギブス「奴を罰するために君に証言 してもらう」
遺品の財布を投げ渡すギブス
中にはライアンの卒業の時の写真が入っていた
パーマー「博士に今日言われたよ。『いばらの道なら通り抜けろ』」
ライアンのベルトから手を離すパーマー
ライアン「一人で跳ぶ気だった」
パーマー「わかってるよ・・・」
ライアン「ありがとう」
部屋に戻ろうとする二人、落ちそうになるパーマー、すかさず助けるトーレス
トーレス「おい!・・・よくやった!」
マイクを見たパーマー
「みんな聞いてたの?」
ドクターマラード「筒抜けだ」
パーマー「なぜここに?」
マクギー「君を一人にするわけない・・・ドクターパーマー?」
微笑み合う二人
■ギブスの家を訪ねるパーマー
ギブスの個人的なことまで話してしまったことを詫びるパーマー
ギブスは何も言わず、黙ってパーマーを抱きしめるのだった・・・
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