このままではアマゾンとセブンイレブンとヤマトが全滅する!(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社
時間指定配送、送料無料、365日24時間営業。つい忘れがちだが、これらはすべて「運ぶ人」がいて、成立している。その物流が今、危機に瀕している。私たちが生きる「便利な社会」はひどく脆い。
ヤマトは条件が折り合わず、すでにAMAZONから撤退を決めたという噂も流れた事がありましたね。
実際のところは、今ひとつ真偽は不明----日本郵政も撤退と言う噂が出ていたけれど、実際、今でもヤマトやゆうパックで荷物が届く事もあるので、完全撤退はしていないようですが。(ヤマトの場合は、事業所ごとにマチマチの状況があるのではないかという噂も?)
AMAZON側の条件は決して良くはないようなので、撤退または縮小の方向は十分ありうるでしょう。
佐川急便は早々に完全撤退したようで、佐川で配達される事はなくなりましたね。
まぁどこの業者を使うかは、状況により使い分けているのかも、今のところは?
というのは、各配送業者の事情とは無関係に、AMAZONは配送業者をかき集めて独自の配送システム「AMAZONデリバリープロバイダ」を作りました。
※これがまたサービスが悪く、評判が悪いのですが・・・(笑)
これは、AMAZONが運送業界への進出を企てているように見えます。もしそれが成功すれば、各運送業者は大ダメージを受けるかもしれない・・・。
ヤマトや佐川、郵政がAMAZONの提示する劣悪な条件を飲んでAMAZONの下請けとして働かなければならない時代が来ないとは言い切れない、もし成功すれば、ですが。。。。
実際、AMAZONはその強引な手法で、各種の業界に切り込み、切り崩し、既存の業界を崩壊させてきた実績があるようです。
日本ではあまり一般には知られていないかも知れませんが、AMAZONが出版業界に乗り出して来たために、アメリカの書店・出版業界が、壊滅させられてしまったそうで・・・。
(日本でも「書店」は減る一方ですが、アメリカでは「本屋」はもうほとんど見られず、各大都市に1軒ある程度だとか?)
日本の出版業界は「取次」を挟んだ代理店システムを採用した独特の制度があるため崩壊を免れたのかも知れません。
☆日本の場合は、本の著者と読者の間に、出版社、取次、印刷会社、書店が挟まっている。
[著者]─[出版社]────[取次]─[書店]─[消費者]
│ │
└─[印刷会社]─┘
この代理店である「取次」が出版業界を支配しており、ここと契約できなければ本が書店に流通しない構造になっているのだそうで。
※日本の出版を支配する代理店制度
日本には「トーハン」と「日販」という二大取次会社があり、事実上この二社が出版業界を支配している。
実はこのトーハンこそが、GHQによって出版省が解体され民営化されてできた会社なのだそうで。
出版社は取次に対して、「この本は売れる!」と営業をかけて納得させられなければ、出版させてもらえないのだとか。
印刷工場も取次に義理立てしてか、個々の会社が直接印刷の依頼に行っても、取次を通せと断られてしまう。(書店の流通ルートに乗せない自費出版や同人誌程度ならやっている会社は多いが、それらは当然、一般の書店には並べてもらえない。)
一般の小売書店は、取次から「配本」される本をただ受け取って店頭に並べるだけ。
売れなければ返品でOK。
自分たちで何も考えなくても良いので楽な制度ですね。
ただし、どの本を仕入れるかは取次の言われるまま、自由はない。(自分で独自に仕入れてしまったら、売れなくても返品できず不良在庫になってしまう。)
新しい出版社を作ろうと思っても、まず、取次がそれを認めてくれなければ本を売るルートが確保できない。
著作者側も、版権は出版社に押さえられ自由に出版することはできない。
(絶版とされた本を、では電子書籍にして売りたいと作者が希望しても許されない。)
また本の印刷データは印刷工場が持っており、出版社も自由にできないとか。
とにかく、雁字搦めの既得権益を守るシステムができあがっているとしか思えないわけですが。
つまり、事実上日本の出版~書店を支配しているのは取次という代理店と言う状況があるわけです。
日本には「トーハン」と「日販」という二大取次会社があり、事実上この二社が出版業界を支配している。
実はこのトーハンこそが、GHQによって出版省が解体され民営化されてできた会社なのだそうで。
出版社は取次に対して、「この本は売れる!」と営業をかけて納得させられなければ、出版させてもらえないのだとか。
印刷工場も取次に義理立てしてか、個々の会社が直接印刷の依頼に行っても、取次を通せと断られてしまう。(書店の流通ルートに乗せない自費出版や同人誌程度ならやっている会社は多いが、それらは当然、一般の書店には並べてもらえない。)
一般の小売書店は、取次から「配本」される本をただ受け取って店頭に並べるだけ。
売れなければ返品でOK。
自分たちで何も考えなくても良いので楽な制度ですね。
ただし、どの本を仕入れるかは取次の言われるまま、自由はない。(自分で独自に仕入れてしまったら、売れなくても返品できず不良在庫になってしまう。)
新しい出版社を作ろうと思っても、まず、取次がそれを認めてくれなければ本を売るルートが確保できない。
著作者側も、版権は出版社に押さえられ自由に出版することはできない。
(絶版とされた本を、では電子書籍にして売りたいと作者が希望しても許されない。)
また本の印刷データは印刷工場が持っており、出版社も自由にできないとか。
とにかく、雁字搦めの既得権益を守るシステムができあがっているとしか思えないわけですが。
つまり、事実上日本の出版~書店を支配しているのは取次という代理店と言う状況があるわけです。
AMAZONのオンデマンド出版では、作者と読者の間にAMAZONしか介在しない。
[著者]─[AMAZON]─[消費者]
※作者は本のデータをAMAZONに入稿する。AMAZONはそれをオンライで売り、注文が入った時点で、AMAZONが保有するオンデマンド出版機でその都度一冊ずつ印刷して、消費者に届ける。
AMAZONはネット通販という独自の販売ルートを持っているので、書店に並べる必要がないなら、本を書店ルートで流通させる必要がない。
しかし、このAMAZONのオンデマンド出版は、日本では数年遅れのスタートとなりました。
どういう経緯があったのかまでは知りませんが、AMAZONは最終的には大手取次(日販)との契約にこぎつけ、日本での書籍の販売を実現させたようです。
(独自ルートオンリーでしか売れないとなると、日本の出版社から出ている本を扱えなくなりますからね。その辺の兼ね合いで、オンデマンド出版の開始を遅らせていたのでしょうね。)
取次はAmazonを受け入れ、崩壊させられるよりは懐柔策を選んだのかな、とも思いましたが・・・・
やはり、というか案の定というか、現在、AMAZONは出版社と組んで「取次外し」に精を出しているようです。
悪しき慣習と言われる事も多かった取次という代理店制度は、いよいよ崩壊する日が来るのかも知れません。
最近ではAMAZONは葬式(坊主派遣サービス)まで始めた事が話題になっていましたね。
確かに色々無理があるのは確かですが、既得権益にどっぷり使った構造を破壊するためには、各種業界に次々に切り込んでいくAMAZONの存在は、自由競争の中でそれ自体は明確に悪い事とは言い切れないかなとは思います。
流通・配送業界がAMAZONデリバリーで回るようになってしまう、AMAZONが本気で運送業者を育成しはじめたらそれは遠くない将来実現しそうな気がします。
そうなれば次は、「AMAZON引っ越し」サービスが登場してくるのではないかと予想していますが。
この流れ自体は、消費者の立場では便利なほうが受け入れられていくのは当然の事であり、この時代の流れに乗ってどう生き残るか、各種業界はどう生き残るか、難しいとは思いますが、真剣に考えていく必要があると思います。
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