以前の記事で書いたとおり、 使ってみるとラチェットレンチはあまり必要な工具とは言えないと思っています。
しかしながら、工具に興味を持ち始めると欲しくなるのがラチェットレンチ(笑)
値段も様々、種類も様々、色んなメーカーからたくさんの製品が販売されています。
ウンチク もそれなりにたくさんあり楽しいです(笑)
検索してみても、個人の方でラチェットレンチについて語っている人のじつに多い事
そう、実際に使うか否かは別として、コレクターにはたまらない逸品、それがラチェットレンチなのです(爆)
それなりに値の張る一流工具メーカーのラチェットレンチなど買った日には、使って汚れたり傷ついたり、 ましてや壊してしまったら元も子もありません
つまり、ラチェットレンチとは、ショーケースに飾っておいて、夜な夜な取り出してはカチカチと鳴るその響きに酔いしれ、友人など来た時にはウンチクを(無理やり)語って聞かせるのが正しい使い方と言うものでしょう!
それでこそ、売れ筋の商品としてメーカー側が力を入れるのも納得できると言うものですね(w
え~、冗談はともかく。。。
ラチェットを買ってみたいと思った人のために、簡単にラチェットレンチのポイントについて説明したいと思います。
★ラチェット選びのポイント
■挿し込み角
ソケットツールですから当然、挿し込み角に種類があります。 ハンドツールで1番多く使われるのはやはり9.5sq(3/8)だと思いますが、 最近は6.3sq(1/4)のものもたくさん発売され、人気を集めているようです。 手の平サイズの6.3sq(1/4)のラチェットは、9.5sq(3/8)よりむしろ使える局面が多いかも知れません。
■ギアの歯数
この数によって、ストロークの最低角度が決まります。20枚なら360÷20=18°となるわけです。 この角度が小さければ小さいほど、狭い場所での作業に有利です。 72枚=5°と言うのが最も細かく、フランスのFACOM社のラチェットが有名だそうです。 FACOMのは動きも大変滑らかで、慣れると他のは使えないとか。 最近は72枚歯もめずらしくなくなってきたようです。(AMAZON)FACOMのラチェットレンチ
ファクトリーギアのDEENブランドのラチェットはFACOMの下請け業者に依頼して作ったとか・・・(ファクトリーギアHP)
ギアレスなんてのもあります、 NKCと言う国産メーカーが有名です。触ってみると、 なんとも言えず不思議な感じ。滑らかで、一度使ってみたい気にはなりますが、強度的には?です(情報求む)
※NKCは2013年に事業停止となったようです。大変残念です。。。
■強度(保証トルク)
つまり、これが弱いと、強く締め込んだ時に壊れてしまうということです。 明示されていない製品が多いですが、自信がないのでしょうか? 意外にも、SNAP-ONのラチェットには保証トルクは謳われていないようです。 壊れても保証がしっかりしているから大丈夫だそうですが・・・
安物の場合は、最初から本締め不可と書いてあるものもあります。
ギアを支える歯が二枚あるいは三枚になっているとか、 歯の支持方法に工夫があるとか、一流メーカーさんの製品はいろいろウンチクがあるようです。
■重量
当然ですが、重いと使いにくいです。KTCのネプロスなどは中空になっていてその辺にも配慮しているようです。
■サイズ(長さ)
20cm前後が多いでしょうか。 当然、長いほうが大きなトルクを掛けられますが、そもそもがそんなに強いものでもないので、 そんな長さは必要ないようです。手の平に入ってしまうコンパクトなものが狭い場所で重宝するし、 取り回しも早いので最近人気があるとか。
■ギアの回転の軽さ
ギアの回転が重いと、軽く回ってしまうボルト相手では空転させられないので役に立たなくなってしまいます。 SNAP-ONのは重めです。(AMAZON)SNAP-ONのラチェットレンチ
■グリップの形状・材質
グリップの形状や材質にもウンチクはたくさんあるようで。ようするに、どういう形状が使いやすいか、 ゴムのグリップがあるかないか、などです。好みの問題でしょう。
■耐久性/メンテナンス性
SNAP-ONのは分解できない構造だそうです。これはラリーなど砂漠で砂などが入って壊れてしまうのを防ぐためだそうで。 丈夫さはたいしたものらしいですね。
分解できるタイプのものは、調子が悪くなってもオーバーホールが可能です。 (SNPA-ONもメーカーでOHしてくれるそうです)分解してギアにグリスを塗りたくってやると、回転が軽くなる、かも。
■クイックリリース
押しボタンでソケットをホールドしているボールベアリングを引っ込めるようになっていて、簡単にソケットが脱着できます。 コレ自体は非常に便利ですが、頭にボタンがついてると、押し付けようとするとソケットが外れてしまうので使いにくいです。どっちにしろ押さえつけて使うのだから関係ないのかも知れませんが・・・
ボタンが奥に引っ込んでるタイプのものは押し付けにも支障がないですが、ボタンが押しにくい?(^^;)
■手回し(早回しできるか)
手で直接ギアを回す事ができるようになっているものもあります。やってみると、 ハンドルを振り回さなくて良いのはたしかなんですが、早回しと言うにはちょっと・・・・・・
■メッキの質
美しさの肝ですね。飾っておく人にはとても重要なファクターでしょう。SNAP-ONのはメッキの質が非常によく、値段も高いので所有感は満たされます(w
逆に、梨地仕上げ(つや消しザラザラ)の方が、油のついた手でも滑りにくいのでハードに使うプロなどはこちらのほうが良いと言う人もいます。
■デザイン
くだらない話ですが、なんか、気に入らないデザインってありますよね(^^;) 私はFACOMのはどうにも買う気にはなれません・・・(笑)
■音
工具に音もへったくれもないと思うのですが、スナップオンファンには、あのカチカチと言う音がいい、と言う人がいるそうです。 店で実際に手にしてカチカチやってみましたが・・・・・・ギアの回転が重く堅めですが、 いかにもって感じの音(感触)が確かに雰囲気を出しています(w
※ラチェットレンチ(2)へつづく
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