前回からの続き、火力・原子力に変わる発電方法はないのか?という議論ですが・・・ それがあれば、大多数を占めるだろう原発に暫定的賛成の人たちも、原発廃止に賛成するでしょう。 しかし、そんなものは現時点ではないのが現実のようです。 エネルギー問題は、根本的・革新的な発明が無い限り、現状では、長い目で見ればジリ貧なのですよね。。。
風力とか水力とか地熱発電とか太陽光発電とかあるじゃないか?と思う人が居ると思いますが、実は、それらはまだ実用に足る能力を発揮できていないのです。 最近はエネルギー問題に関心が高くなって、原発反対の声にも押されて、風力や太陽光発電の設置が増えていますが、現実には採算がとれず、赤字で廃棄、と言う施設ばかりだとか。。。
「夢風車」に吹いた逆風 滋賀、赤字膨らみ撤去も (京都新聞)
2014年4月から停止している滋賀県草津市下物町の風力発電施設「くさつ夢風車」について、学識経験者や市民らでつくる市環境審議会が、赤字などを理由に「撤去すべき」との答申をまとめ、4日に市に提出…
2014年4月から停止している滋賀県草津市下物町の風力発電施設「くさつ夢風車」について、学識経験者や市民らでつくる市環境審議会が、赤字などを理由に「撤去すべき」との答申をまとめ、4日に市に提出…
kyoto-np.co.jp
太陽光パネルによる発電も、発電量が安定せず、採算がとれないケースが多いとか。 また、現在は、電気会社が太陽光パネルなどで発電した電力を買い取らなければいけない法律があるので、太陽光パネルなどで作った電力は買い取ってもらえるが、実はそのコストはかなり割高で、電気会社としては買い取れば買い取るほど赤字になってしまうのだとか。 赤字になった分は、電気代を値上げすることで回収することになる(そういえば最近電気代値上がりしましたね・・・) 水力発電も、設置できる場所に限りがあるし、ダムを作ることは違う意味で環境破壊に繋がっているという指摘もある。また水不足になれば発電はできなくなる。 風力は、風が吹かなければ発電できない。また風が吹いても強すぎれば発電できないのだとか。常に適度な風が安定して吹き続ける、というのは、自然相手なので難しいわけで。 太陽光も常に晴れている状態ではないですし、また、太陽光パネルは災害時に崩落したり、太陽がある限り発電し続けるので逆に危険だという指摘も。。。 結局、火力と原子力以外の発電方法は、実際には採算がとれるほど有効な技術として確率されていないのですね。。。 (核融合発電が実現すればまた状況は変わるのでしょうが)
太陽光や風力、水力などの発電方法は「再生可能エネルギー」なんて言われますけど、実際には存在しない永久機関を「ある」と言い続けているような話が多いように思います。 「再生可能エネルギー」は、前述のように失敗例のオンパレード、生産できるエネルギーより施設の建造・維持・廃棄の費用のほうが上回ってしまってトータルで見ると赤字になっているものばかりなのですね。 現状で、一番コスト的に現実的なのが原発と化石燃料による火力発電なわけですね。それらが理想とは言えませんが、次善の策としての選択となるわけで。。。 「技術」で取り組むべき問題だとは思います、真剣に取り組めば解決できる可能性はあると思います。火力や原子力だって、最初から採算がとれていたわけではないと思いますので。。。 しかし、現代では「自然エネルギー」やら「脱原発」やらは、全部政治・思想に利用されているだけで、まともな議論がされていない。
自然エネルギーを利用した発電には様々な要素がありますが、大きな問題のひとつに、電気の「蓄積」の部分の問題もあります。 この分野でも技術的に様々な開発が進んでいますが、徐々に劣化していく、または徐々に放電してしまうようなものではなく、理想に近い形で電気を蓄積できる電池技術が発明されれば、かなり状況は変わるような気がしています。 新しい発電方法は、施設の建設から、維持~廃棄までを含めた総コストと、生産できるエネルギー量が見合っているか?という事が問題となるわけですが 自然エネルギーの利用、特に太陽光や風力は、天候や気象によって安定して発電量が得られない事が問題となるので。条件の良い時に発電しておいて、それを減少させる事なく蓄積しておくことが必要となります。 やはり、まずは電気の蓄積方法の改良が急務かな、と素人考えでは思うのですよね。 例えばこの辺に期待していますが
「液体電池」で600km走る車、給水が充電
レドックスフロー蓄電池技術を革新したと主張するnanoFLOWCELLは、2014年7月、新型電池を搭載した電気自動車「QUANT e-Sportlimousine(クアントeスポーツリムジン)」の公道試験が可能になったと発表した。新型電池は液体に電力を蓄える。電気自動車をどのように変える技術なのだろうか
なかなか実用化されないのは、個々の特許と営利の問題が絡むためなんですかね・・・?
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