最近、カラクイを削りなおして調整するのが趣味と化している今日この頃。 演奏の練習より身が入るのは何故?(笑) カラクイの調整は、カラクイを穴にグリグリ押し込んで回して、抜いてみると、当たりが出ている部分が黒くテカって分かります。そこをやすりで削り取り、またグリグリ・・・の繰り返し。ひたすらヒタスラ只管繰り返す・・・。。。 毎日お昼休みの一時間が、カラクイを削るだけで過ぎて行きます。 昼休みだけの作業で、ある程度調子が良くなるまで、1本三日というところ? 手持ちの安物の三線なので、酷いものになると、カラクイがヌルヌルと滑るような状態のモノも。 グリグリしてみると、テカってる部分が線上に何本かある程度という。凸凹状態が酷い、ナイフで削ったな、コレ・・・ そんな状態でも、力づくで押し込めば止まりますので、使用はできるもんですね・・・。 これを、「ヌルヌル」が「ギュギュ!」に代わる程度まではなんとか調整したい。
しかしながら、新品の太いカラクイを削りながら調整するなら良いのですが、既に細く削られてしまっているカラクイを削りなおして調整するのはなかなか難しい部分もあります。 上の図のような状態、カラクイ穴の太い側は隙間なく嵌っていますが、細い側に遊びがある状態ですね。 手持ちの三線はほとんどがこの状態でした。 これを削りなおしてきちんと角度を合わせるには、細い側の穴の径と同じ位置までカラクイを押し込めるまで削る必要があるわけです。 ☆上図中Aの寸法=細い穴側の径と同じ太さになる位置(図中の水色の点線)までこなければならないわけですが、結構深くまで(=図中のCの寸法分)削りなおす必要があるわけですよね。 どれくらい削る必要があるかというと、理論上、カラクイの穴の厚み(図中Bの寸法)よりは少なく済むはずですが、それでも完全にピッタリになるようにしようと思ったら、半分以上は覚悟する必要はあるかも?(気持ち的に。) そうなると、今度はカラクイの長さの余裕(図中のDの寸法)が足りなくなってしまえば、グリップ部分(上図の斜線部分)を削らなければならなくなったりも。 グリップ部分を削るのは、試してみたら大変だったので、そこまで行っちゃったカラクイは諦めて捨てました(笑) 本気でやればなんとかなるとは思いますが・・・ 実際には穴の隅から隅までピッタリハマるまで削るのは大変です。いつか完全にピッタリハマるまでキチンと調整してみたいとは思っていますが、新品から削らないと無理でしょうね。 既に削られたカラクイでは、下の図のように、ある程度のところで妥協する必要はあると思います。 実際には、ある程度ハマる部分が出れば十分ギュッと止まるようになりますね。 上の図の斜線範囲くらいハマっていれば、かなり上等なほう、もっと少なくても結構使える感じ。。。 もしかしたら、完全にピッタリ嵌ってしまうと、摩擦が大きすぎて回せなかったりして? そしてペグコンポジションを塗るわけですね(笑) (あ、金属製のカラクイって、表面がつるつる滑らかなのに止まるのか?と思ってたのだけど、それくらいでちょうどいいのか・・・。) 調整したカラクイは、アジャスターがあまり必要なくなってしまいました。 ※分数アジャスター ※ウニ型アジャスタ 超精密に合わせる時にはやっぱりアジャスタは便利ですけどね。
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