最初の心臓の発作から、どれくらい経っていたか、二度目の心臓発作が起きた。 心臓がスキップしている。全然まともに鼓動していない。 前回、専門医の居ない病院に行って無駄に入院させられてしまった経験から、今度は電車とバスを乗り継いで、一番近い大学病院へ向かった。 大学病院は、地元の病院からの紹介状がないと初診料が掛かるが、紹介状を書いてもらうのに同じくらいの金をとられるので、ならば結局、直接行ってしまったほうが安上がりだ。 そこで、救急の扱いで心電図を計測・・・ 「ああ・・・一度も正常に撃たないねぇ・・・」 と救急病棟の若い医者。 大学病院なので心臓(循環器)の専門医が居るはずなのだが、忙しくて手が離せないのでコレないという(大学病院に来た意味なかった・・・) 一応、その専門医に指示を仰いきたらしい若い救急の医者が注射を打ってくれたが、やはり収まらない。 それを見届けた医者は、「帰っていいですよ」と言う・・・「?!?!」 結局、薬を出してもらって、家に帰ることに。脳梗塞が起きやすくなるので、それをとめるための血液の凝固力を抑える薬(プラザキサ)と心臓発作を止める薬(サンリズム)を処方された。
入院しないで住んだのは良いが、家に帰っても脈はずっと乱れたまま。。。 西洋医学の力で治らないのでは仕方なし、「霊査」を申し込んでみた。 診断の結果は、極めて強力な呪いを受けており、幽体の心臓が裂けてしまっていて、このままでは生きていられないだろうとのこと。 すぐに呪いの無効化と傷ついた幽体の心臓の傷を修復する霊術をしてくれたとの連絡があり、直後に見事に、発作はピタリと収まってしまった。。。 すごい、霊術が効いた・・・! たんなる偶然、またはプラシーボだと言う人もいるかも知れないが。。。
しかし、発作は収まったものの、心臓に不具合が残ってしまった。それは不整脈。 心臓が、ずっとではないが時々、シャックリを起こすようになってしまったのだ。。。 これまで一度も不整脈など起きたことはないので、きちんと診て貰う必要が有ると思う。 しかし、地元の総合病院は専門医が居ない。大学病院は混み過ぎていて診てもらえない。開業医の専門医に頼るしかない、ということで、そのため、心臓を専門にしている開業医を見つけ、精密検査してもらうことに。 そこの医者は、これまで二度、心房細動を起こしたこととその顛末を話したが、注射をされたと行ったら鼻で笑われてしまった。 「心房細動が薬で収まるはずがない」 たしかに、その通りでした。。。 地元の病院に居たのは専門外だったので仕方ないとしても、大学病院ですらソレというのは解せないが、もしかしたらダメ元で注射してみて、まぁ治らないだろうから血液の凝固を抑える薬だけ処方して帰せと言う判断だったのかも知れないが。
病院での精密検査。エコーで心臓の状態を確認、心臓は不整脈以外は健康だという。年齢的に出てきてもおかしくないような不調・不具合も一切ないとのこと。 その後、24時間心電計をとりつけ、心臓の状態を計測、データをコンピュータにかけると色々な事が分かるらしい。 不整脈にも重症度というものがあって、5段階に分かれている。 1が一番軽傷で、5が最も重い。 自分の診断結果は・・・ これまで健康だった。体も鍛えていたし、健康にも気を使っていた。無理もしてない。そうそう悪い結果があるわけがない。と思っていたが・・・ しかし、下された重症度は「5」の診断・・・orz 不整脈にも種類があり、心臓発作に繋がりやすい不整脈というのがあるのだそうで、まさに私はそのタイプ、しかも回数が多い。そして、二連続・三連続で起きることが時々ある。 これは非常にマズイ。重症度5。これだと、手術を考えなければならないレベル。 カテーテルアブレーションと言って、カテーテルを足の付根の血管から心臓の中まで通し、不整脈を発生させているポイントに電気を充てて殺すという処置が必要になってくる。 (あるいは開胸して直接外科手術でも処理は可能だが・・・開胸手術はとても負担が大きいのでカテーテル手術が一般的になってきている。)
心臓は、洞結節という発電所を持っており、そこから心臓の筋肉を収縮させる信号が定期的に発っせられる事で、心臓が鼓動を続けるのだとか(脳からの信号で動いているわけではなかったというのは、心臓の調子が悪くなるまで知らなかった)。 ところが、心臓の筋肉の中で、洞結節ではない場所に、電気を発生する細胞が出来てしまう事があり、そこから信号が不適切なタイミングで発せられるため、不整脈となってしまう。 そして、恐ろしいのは、心臓が収縮するのと同じタイミングでこの不正信号が出た場合、必要以上に心臓を収縮される強い信号が出たのと同じ状態になって、心臓の筋肉が限界を超えて収縮、その結果、攣ってしまう(心房細動/心室細動)ということになるのだとか。 そして、24時間心電計のデータをコンピュータで解析することで、心臓のどの部分に不正な電気信号を発生する細胞が発生したのかまで分かるのだとか。 危険なのは、心室側にできた場合。心室が収縮している時に、さらにその心室のどこかから新たな収縮が発生すると、心臓が歪んだ形に収縮することになってしまう。その結果、心室細動が起きる場合があるのだそうで。 私の結果は、心室側でも心房側でもなく、その間、どうやら不整な信号が発生しても、その信号によって心室が正常に収縮する形になるので、血液が流れなくなってしまうことはなさそうだと言うことで一安心。
とりあえず投薬治療で抑えることを試してみましょうと言うことで、薬を飲みながら再度24時間心電計による計測をしたところ、不整脈が劇的に減っていた。 不整脈は正常な人でも加齢とともに増えいていくもので、ゼロを目指すものではなく、ある程度の回数以下であれば問題ないらしい。 薬を飲んでいれば回数は減るので、そのまま投薬を続ける事に。しかし、治ることはないので、一生薬を飲み続ける必要がある身となってしまったわけだが。。。 加齢とともに徐々に高くなっていた血圧が、薬の服用で下がったのは怪我の功名か。
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