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フロントマンと創作者

科学・技術・文化・教育時事・話題日記・雑記
某SNSで

NHKアナウンサーの若い男性が「長いものには巻かれて生きていきます」と発言したのがショックだった。

と書いてる人が居た。

冗談でもアナウンサーがテレビで言うことじゃない、と。

でも、私は、“アナウンサー” なんて一番、長いものに巻かれてないとやってられない職業な気がしますけどね。

自分の意見を言わず、ただ只管、事実だけを述べるのがアナウンサーの仕事なわけで。

自分の意見入れてニュースを読んでしまったら、それは偏向報道、恣意的報道になってしまいますからね。

視聴者は、私情を交えず淡々とニュースを報じて欲しいわけで。

自分の意見を言う事をキャラクターとして売ってる人も居なくはないでしょうが、そういう人は稀だし、ニュース読む人としてはどうかと思うわけで。

何か政治的な事を主張したかったら、アナウンサーじゃなく政治家や活動家になったほうがいい。

アナウンサーだけじゃない。例えば俳優。

俳優に憧れる人は多いのだろうけど、あれも、人が作ったセリフを、人の演出に従って言うだけ。

それは自分の考えじゃない。そこに“自分”はない。

歌手も、日本では人が作詞作曲した曲を歌ってる人が多い。それは、カラオケと同じ。歌が上手くても、それは自分の芸術、自分の表現ではない。ダンスも、振り付け師が考えていて、歌手は教わったフリを演じるだけだし。

漫才師も、ネタは作家が作ってる事も多いとか。バラエティ番組のひな壇タレントも、どんなセリフを言うかまで台本に決められているのだとか。

放送作家と言われる人間の指示に従ってやってるだけで、その芸人が面白いわけではない(面白くないわけではない)んですね。

マジシャンも、マジックのネタを買ってるだけとか。

最近では、マンガ家も、自分で話を作らず原作者が別に居て、絵を描いてるだけの分業制が当たり前になったとか。

俳優も、自分の考えと違うセリフを言わされたり、納得できない演出を強要されたりするのが嫌なら、自分が作家や監督、演出家になったほうがいい。

世の中、「表現をする人」と「表現する内容を作る人」は別になっている事が多いようで。

そして、表現する事に憧れている人は、誰かが作った事をさも自分の手柄のように演じることに疑問を抱かない、それでいいと言う人が多いようで。

ただ、そのせいで、日本は、フロントマンに憧れる人ばっかりで、“創作” に対する価値が下がった気がするんですよね。。。

まあ、外見が良い才能がない人がフロントマンに、才能がある人は裏方で創作をする、って事なんでしょうが。

にしても、もっと創作をする側が評価されても良い気がするのですが。

もしかしたら、そちらもパイを取り合っている状況なので、目立たないようにして才能がある人が来ないようにしてるのだったりして?

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