努力が何も実を結ばない、そんな現実・・・

努力は必ず報われる？

そんなことはない。

本気で努力してきた人は、そんな事は言わないと思う。

絶対に失敗したくないと言う事に向かって、本気で努力したのに・・・

時間もお金も使って、真剣に向き合って、弛む事なく努力をしてきたのに、

それが何の成果も産まなかった、そんなことも、時に、現実には、ある。

努力したなりの成果はあったが、あと少し届かなかった、などと言う話ではない。

本気で努力したのに、それが何の成果も結ばなかった、何の意味もなく、何も進歩しなかった、と言う事を言っている。

多分、本気で努力をした事がある人は、一度くらい、そういう経験をしているのではないかと思う。

それもまた、成長の過程で、誰もが一度は通る道なんじゃないかと思う。

私もそういう経験があった。

本当に悔しかった。

何年もずっと悔しくて、スネたままだった。

今でも少しまだスネているところがあるかも知れない。

でも、現実は現実。

結果は結果。

その「気持ち」「姿勢」なんて何も評価されない厳しい現実。

りんごが地面に落ちるのは変えられないし、どんなに悔しくても、落ちたりんごは戻らない。

そういう経験をしたことがない人は、軽々しく努力を語ってほしくない。

そういう気持ちも経験して、悔しい気持ちをずっと抱えたまま、それで初めて、その先へ進めるのだと思う。

もちろん、学んだ事もある。

失敗したからこそ、そういう経験があったからこそ、同じ失敗はすまいと思うわけだし。

多分同じ失敗は二度とはしないと思う。

そういう意味では、成長はあったと言えるかもしれないが。

よく、失敗は成功の元、などと言うが、どうせダメだろうと思ってやったような軽い気持ちの失敗を繰り返しただけの人ではなく。

本当に必死で努力したがそれでも実を結ばなかった、そんな人にこそ、「失敗なくして成功はない」と言ってあげたい。

そんな経験をしなければ、成功はないのだと言ってあげたい。

現実は厳しい。

それを認めて、初めて、本当の意味で前に進めるのだと思う。

絶対してはならない失敗をしてしまい、心に永劫消えない傷を抱えて、それでもなお、進み続けるしかない。努力し続けるしかない。

それが人間という存在、それが人の道というものだと思う。

それでも人は、進むしかない。