市長が阿波おどりのクライマックス「総踊り」に中止命令(スポンサーの利権?) ⇒ 反発した踊り手達が、中止命令を無視し決行、過去最大級の壮観な踊りに。 という記事を書きましたが、じつは、江戸時代にも、為政者が何度も「一揆を招きかねない」として「阿波おどり禁止令」を出していたのだとか。 なるほど、権力や権益を持つものは、市民が一つにまとまられるのを嫌うわけですね・・・
それで思い出したのは、「社交ダンス禁止問題」 これは江戸時代の話ではありません、現代の話。 実は、ダンスは法律で最近まで風俗扱いで規制されていたのです。 「風営法」によって禁止されていたわけですが、この法律、昭和23年に作られた、非常に古い法律だそうで。 風営法は正式には「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」といい、女性が接客するような店、パチンコやスロット・麻雀などのギャンブル、性的なサービスを行う業種を規制した法律ですね。 しかし、風営法ではダンスについても規制されており、営業するためには公安委員会の許可が必要であり、また営業時間は原則として深夜0時までとされていたのです。 映画「シャル・ウィ・ダンス?」やTV番組の企画「芸能人社交ダンス部」などのおかげで、社交ダンスが社会的に健全なスポーツ・芸術として認知されてきました。 最近では、終わり芸人のキンタローとロペスが「金スマ」の企画で社交ダンス全日本選手権で優勝して、世界ランキングトップ16にランクインという話もありましたね。あれを見ていると、社交ダンスというのがいかに過酷なスポーツなのかと思い知らされます。 そんな現代人としては、なぜにダンスが風営法?と思いますが 古い時代、売春婦がダンサーとして客をとっていた時代があったのだとか。その後、そのような義業態は完全になくなりましたが、警察はそれでも、「ペアダンスによって男女間の享楽的雰囲気が過度にわたる可能性がある」と主張。 その後も近年まで、風営法を理由に公的な施設から社交ダンスサークルなどが締め出される事例が後を立たなかったとか。 「規制を法律から外すと、ダンス教室と称して『水着の女子高生と抱き合って踊れる』といった営業をされる可能性がある」という主張を警察は譲らなかったのだとか。 そんな中、社交ダンスの団体が政府に働きかけを続け、ついに風営法の改正にこぎつけたのだそうで。 そうです、現在ではダンスの規制は撤廃されています。 2016年6月、風営法は改正され、「飲食を伴わないダンス教室」は風営法の規制から除外されました。 しかし「飲食を伴わない」と言う部分が、まだ色々と問題となるようです。 「芸能人社交ダンス部」などを見ても分かりますが、ダンスは本格的にやるととても激しいスポーツのようなものとなります。そこで、水分の補給くらいできないとまずいような気がしますが。 さらには、サルサなどは繁華街のサルサバーなどでレッスンを行う事も多いそうで、そうなると、風俗店として登録が必要になると。 「海外では食事の後に踊るなどは当たり前の事なのに」という反発の声もまだあるようですが。 しかし、海外でも同様の事例は昔からあるようですね。
ニューヨーク市の「ダンス禁止法」廃止、市長が署名
【11月28日 AFP】米ニューヨークで27日、市内のバー、クラブ、レストランでのダンスを禁じた91年前のいわゆる「キャバレー法」を廃止する法律に、ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長が署名した。…
【11月28日 AFP】米ニューヨークで27日、市内のバー、クラブ、レストランでのダンスを禁じた91年前のいわゆる「キャバレー法」を廃止する法律に、ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長が署名した。…
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冒頭で「為政者はダンスを嫌う」と書きましたが、これは世界共通のようです。 ダンスは為政者・権力者にとっては脅威なんですねぇ・・・
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