2019参議院選挙が始まりましたが、意外と知らない人がいるので、念のため再確認です。 参議院の選挙は「選挙区」と「比例代表」の二種類に別れています。 「選挙区」については衆議院と同じですが、実は、 参院選の「比例代表選挙」は、衆院選とは大きく異なる制度となっています。 衆議院の比例代表は11ブロックに分かれていますが、参議院は、 ひとつだけ です。 つまり全国(日本の全地域)共通のひとつの選挙となっています。 そして、参議院の比例代表選挙では、政党名ではなく、 個人名を書くことができます。 (衆議院の比例代表では個人名を書くと無効票になる。) つまり、もし、国民全部が比例の投票用紙(二枚目)に政党名を書かず、立候補者名を書けば、全国をひとつの選挙区とした直接選挙と似たような意味あいになるとも言えますね。
衆院選では、選挙区と比例に重複立候補ができましたが、参院選では重複立候補はできません。 もし、政党名を書いた場合は、衆院の比例代表と同じく、政党内の名簿の中の順位によって順番に当落が決定しますが、この順位は衆院選では党が勝手に決められますが、参院選の場合は、個人名での得票数順になります。 3人の候補を出した党があるとして。そのうちの一人は超有名人で大変人気があったけれど、残りの二人は無名だった、という場合。 人気の一人は非常に多くの票を集めたけれど、他の二人は全然だった、という場合でも、人気の一人の票が非常に多く、党として3人当選枠がGETできたとしたら、残り2人も当選できることになるわけですね。 つまり、個人名での直接選挙であると同時に、党への投票でもあるというシステムなわけです、これは面白い制度ですね。 参院選の比例代表は、全国の候補者をよく見て、投票したい人を選んでおきましょう。 (※もちろん、状況によっては、あえて政党名を書くという作戦が有効な場合もあります。)
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