霊魂とは、基本的に、人間の世界とはまったく異なる法則の世界に生きているので、まったく異なる価値観の生命体なのだ。
地球とはまったく異なる環境の星に住む宇宙人がいたとしたら、人間とはまったく異なる体を持ち、異なる価値観の中に生きているだろう。
地球の人間が嫌うものを好み、地球では悪いとされている事が、その星では正義かも知れない。
それでも、同じ三次元の物質の宇宙にいるので、物理法則は同じであろう。
しかし、霊魂は、次元が異なると想像すると理解しやすいと思う。
次元の異なる世界では、物理法則自体が、三次元の世界とはまったく異なっている。
そのような事なる法則の世界であるので、もはや想像を絶する世界の生命体であろう。
物質の世界に生きる肉体を持った人間とは、その意識、価値観はまったく異なっているのだろうと思う。その隔たりは、思っている以上に大きいのだろう。
例えば、この世界では自殺は良くない事と言われている。しかし、この世界での死が、単に4次元の世界へ移動するだけの事であったとしたら?
4次元の住人達は、自分たちが居る世界に入ってくることを、別に悪い事とは言わないかも知れない。
逆に考えれば分かりやすい。仮に――――あくまで仮の喩え話だが――――もし、彼らの世界での「死」が、私たちの三次元世界に生まれてくる事であったとしたら?
私達から見たら、この世に生まれてくる事は、それほど悪い事であるとは言わないのではなかろうか?
もちろん「この世界に生まれ生きる事は地獄である」と言う人も中には居るかも知れない。辛い環境、辛い状況で生きている人ならば、そのように言うかも知れない。
そう、霊魂もまた同じのようである。死後、苦しい世界に入った霊魂は、そうならないほうがいいと、物質の世界に生きる人間達に訴えているという。
この本を読むと、その状況がとてもリアルに感じられる。
霊魂の世界と物質の世界の違い、霊魂から人間はどのように見えているのか?
霊魂の中にも、苦しい世界に入った者と楽な世界に入った者がいる?
もちろん、死は避けられないが、死後、楽な環境の世界に入れるように、生前に準備が必要であると彼らは言ってる。
そしてそれは、善行を積むというような道徳的な話ではない。善行を多く積んだ人が事故に合わない、病気にならないと言う事がないのと同じである。病気になるような食生活は改めたほうが良い、と言う事と同じであろう。
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