いつごろから使い始めたのか忘れましたが。 もうずっと、EMG を使っています。 ※エレキギターのピックアップ(=ピックアップ、要するに音を拾うマイクに相当する部品)の話です。 アクティブピックアップって、なんか評判悪い。悪く言う人が多い。 でもそれって、単に新しいものを嫌う保守的な感覚なだけだと思いますが。 ほとんどのギタリストが最初にパッシブPUから入るので、それに合わせて弾き方やセッティングを詰めていく。そんな中で、セッティング同じままピックアップだけアクティブに変えても使い方がよく分からない、合わないのは当然だと思うのです。 逆に言えば、最初にアクティブピックアップから入って長くそれでやってしまった人だったら、パッシブに拒否反応示すんじゃないかと。 私は、もう基本アクティブしか勝たん、という感じまで来ていますが。 慣れやセッティングの問題だけでなく、なぜアクティブが良いのか、アクティブピックアップのメリットを語っていきたいと思います。
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■アクティブピックアップの良いところ
・ノイズが小さい。 それはもう小さい。 そして ・出力が大きい。 つまり、より深く歪ませることが可能です。 ・・・それが駄目だって言う意見が多いんですけどね。 曰く。 出力が大きすぎて歪んでしまう。 歪み過ぎ。 歪めばいいってもんじゃない。 クリーンを作るのに苦労する。 でも・・・違うんです。 そう、出力が強いなら、絞ればいいじゃない? アクティブピックアップの良いところの続きですが・・・ ・信号劣化がない ・ハイ落ちしない ・長いシールドケーブル使っても大丈夫 つまり・・・ ハイ落ちしないので、ボリューム・トーンを絞って使う事ができると言うことです。 パッシブではボリュームを絞ると音がこもってしまいがちで、ボリュームにハイパスコンデンサをつけるなどして改善を試みていますが・・・ アクティブピックアップはそもそもハイ落ちしないのでハイパスコンデンサは必要ないです。 というか、パッシブ派の人は意外と知らない事実ですが・・・ EMGは実は、ボリューム/トーンを絞るととても良いとユーザーの間では絶賛されていたりします。 これはぜひ、パッシブ派の人にも試してみてほしい。 もちろん、激歪(ハイゲイン)も行けます。ガンガン行けます。 ノイズが少ないので、パッシブより深く歪ませても大丈夫。 さらに、パッシブなら潰れてしまうほどの歪み方でも、音が潰れずとても良い味が出るアクティブピックアップが多い。 メタラーの方には EMG は定番ですね。 出力が大きくて、ボリュームを絞っても使える。つまりそれは、レンジが、ダイナミクスが広いという事ですから。 さて、アクティブピックアップのいいところの続き。 信号劣化がないので内部配線についてもそれほどシビアではない。(つまり、ハンダが要らない。) コネクタ接続なのでハンダがいらない。(これは本当に楽。)
※パッシブでは端子の汚れの影響がとんでもなく大きく、コネクタ式では危険。そのためハンダ付けが推奨されている。というか、信号レベルが小さ過ぎて、信号劣化を抑えるためにハンダ付け以外の接続方法が事実上ない。(※ハンダの内部抵抗はよほど下手くそな付け方をしない限り、無視していいレベルなんだとか。) レスポールタイプの切替スイッチは接触不良になる事が多いですが、原因は端子のれで。端子の接触部を拭いてやるだけで治る事が多いですね。
ほとんどのアクティブピックアップが密封式なので、故障(断線)しにくい。(髪の毛みたいな細いワイヤーが剥き出しなので、断線してしまうケース多いですよね。テレキャスのピックアップとか多い印象。) ノイズに強いのは、ローインピーダンスだからもありますが、パッケージがちゃんとノイズ遮断されているからもありますね。 ノイズに強いので、ギター本体の内部のキャビティにシールドが不要。(弦アースも不要。) そして、音がクリアで綺麗。(ほんとに綺麗。) 外部電源化すれば電池も不要ですしね。 外部電源化すれば、18Vや27Vなど昇圧するのも簡単簡単。 (逆に、電池が減った低電圧状態もアダプタを帰れば実現可能です。)
デメリット?
・外観に選択肢が少ない 今はそうでもない。EMGなら色々なカバーの色のバリエーションがありますし、レトロアクティブシリーズなど、オープンハムバッカータイプもありますしね。 「EMG 81」の音でオープンハムバッカーのデザイン、とか言われると難しいですが。(そもそも81はバーポールピースなので、構造的に違いますので。) ・電池が要る 実はコレ、私はデメリットだと思っていません。ステレオケーブルを使って外部電源化してしまえば何の問題もないので。 この外部電源化、構造を理解してしまえば本当にシンプル、簡単。 ※理解してなくても既製品を使えば簡単ですが、値段が高いのが玉に瑕。自作して売りに出してみようかな・・・(笑) 外部電源化ユニットさえあれば、本当に簡単。 具体的には、バッテリーを外し、電池がハマってた端子を短絡させる。(あ、これも作らないとだめですけど、難しくないですよね。) あとは外部電源ユニットに9VのACアダプタを接続し、ステレオケーブルをギターに挿せば普通に使える。電池交換は永久に必要なし。 外部電源(ACアダプター)が必要になるのが嫌? よく考えたら、エフェクターとかアンプとか、全部外部電源が必要じゃないですか。アコギ使って生音だけで勝負している人ならともかく、エレキギター使ってる人は絶対に外部電源必要なわけで。そこでギターにだけ電源供給したくないってのもおかしな話で。その電源供給がステレオケーブルに変えるだけでOKなんだから楽でしょう。 屋外で電源がない状況で電池でアンプを駆動させてるような場合は? って、外部電源ユニットに9V電池繋げばいいだけの話なんで。 あくまでステレオのシールドコードで電源供給する必要があるので、ワイヤレスは使えない、という問題はありますが。でも、ポケットに入るようなサイズの外部電源ユニットを作ってポケットかストラップにでもつけておいて、ワイヤレス送信機をそれに繋げばOKでしょう。(作ったことないけど、構造を理解してれば難しくなさそうなのは分かると思います。) 他に、デメリットは・・・ ・音が不自然? いやいや、それは慣れとセッティングですってば。さらには EMG なら昇圧して使えばいいし、今どきのアクティブピックアップはすごく自然な音になってますし。(EMGならXシリーズとか。ダンカンの Blackouts はすごい自然だと個人的には思いますし。 ノイズがなさすぎて不自然? それは・・・まぁそうですね(笑) あ、一点だけ、これは改善してほしいと思っているところがあります。サイズ。 既存のパッシブピックアップを外してEMGなどを取り付けようとすると、サイズが合わない事が多いんですよね。ピックガード・エスカッション・内部ザグリが小さくて、削らないとつけられない事が高確率で起きる。 まぁこれはピックアップ側の問題じゃなく、ギターの側の設計の問題でもあるんですが。最初からEMGなどのアクティブタイプを取り付ける前提で木部を加工しておいてくれれば問題は起きないわけで。 あと、値段が高い事もちょっと辛いことの一つですね(笑) まぁ一度つければ半永久的に使えるので、決して高いとは言えないかも知れませんが。 もっとアクティブピックアップが流行ってたくさん売れるようになれば、値段も下がってくるかも?

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