実は、先月からずっと、腹部に鈍い痛みがあり。。。 もしかして癌になったのか?と不安になります。義理の父が前立腺癌で亡くなっているので・・・ って義理だから遺伝的なつながりはなかったか(笑)
厚労省から発表された平成29年(2017)のデータによると、日本人の死因の1位は癌(ガン)なんだそうで。 癌:28% 心疾患:15% 脳血管疾患:8% 老衰:8% 肺炎:7% 不慮の事故:3% (ネットで拾ったデータ、真偽未検証) やはり、癌が多いんですね。 治療法の進歩で「もはや癌で死ぬ時代ではなくなった」などと言いますが、 実際には人間は必ず死ぬので、癌になった人の致死率は100%ですが。 100%は冗談としても、癌の生存率というのは、予後の「5年生存率」でよく語られるんですよね。 知り合いが癌になりまして。その癌の部位の5年生存率は95%、手術をしてその後抗癌剤治療なども行い、確かに5年は生きながらえました。 しかし、もう大丈夫かと思いきや、7年後に、その方の訃報が・・・ 五年生存率って、そういう意味だったんですか?!とショックでした。 抗癌剤治療への批判も根強くあります。 直接の死因が何だったのか聞いておりませんが、仮に癌でなかったにせよ、治療のダメージで他の部位が弱ってしまったという可能性もあったのではないかと想像してしまいますよね。(まだ老衰で死ぬのには少し早い年齢でした。) まぁ、確かに、癌で "すぐに" 死ぬ時代ではなくなった、というのは確かかも知れません。 癌になったら、予後の5年生存率が95%以上であったにしても、数年後には死ぬ可能性もあるという覚悟はしておくべき、と思いました。。。
ところで、癌って、そもそも何なのでしょうか? 正式には「悪性新生物」? 新生物?体の中に新生物が誕生、しかもそれが悪いやつだと? まぁ、その通りなのでしょうね。 体の中に生まれる新生物とは、外から来たものではなく、自分自身の細胞が突然変異しておかしな細胞になったもの、ですよね。 生物の細胞は分裂を繰り返し、古い細胞が死んで新しい細胞と入れ替わっていきます。極小の世界でも細胞が成長し、子どもを産んで死んでいくサイクルを繰り返しているかのごとしですが。 その際、細胞は分裂している、つまり自分のコピーを生産しているわけです。 自分の中にある設計図=遺伝子とまったく同じように複製された細胞が誕生するわけですが、その際に、情報のコピーが不正確で、間違った遺伝子になってしまう細胞があるわけです。 コピー機で紙をコピーする事を思い浮かべれば・・・ オリジナルをコピーし続ければ、コピーされた紙はかなりオリジナルに近い品質になりますが、オリジナルを使わず、コピーされた紙をもとにコピー、さらにそのコピーをコピー、さらにそのコピーをコピーと繰り返していくと・・・ 最初のオリジナルからすると、何回もコピーされたものはかなり劣化していくのが目に見えて分かるはずです。やがて、何百回もやれば、判別できなくなってしまうかも知れない。 同じことが、生物の細胞内でも起きるわけです。 これを防ぐために、細胞にはコピー回数にリミットが設けられているらしいですね。そのため、細胞の複製回数のリミットをすべての細胞が超えてしまったとき、生物は新陳代謝を停止し、死に至るわけですね。
ところが、細胞の分裂回数にいくら制限があったとしても、限界はあるのかも知れません。 人間は子供を産み、複製を繰り返してきています。何千年、いや何万年かも知れない。 親の遺伝子を子供がコピーして生産される、それを何百世代、何千世代も繰り返した時、親から子に受け継がれる遺伝子情報も、コピーのコピーのコピーのコピー・・・と繰り替えされる。コレに関してはオリジナルをコピーすることはできないので、コピーのコピーを繰り返すしかないわけです。 しかし、長い年月、長い世代交代を繰り返す過程で、遺伝子情報に損傷・劣化が発生する可能性はあるわけです。 それは、すぐに影響が出るほど大きなものであれば、奇形や病気などとして現れて、不健康に生まれた人は長生きできない、その結果、健康な遺伝子だけが残る、ということが期待されるのですが、現代は医療の発達により、そのような遺伝子を持って生まれてきた人も長く生きることができ、子供を作ることもできるようになりました。もし子供を作ったら、その不具合を起こした遺伝子が後々の世代に受け継がれていく可能性はあるわけです。 このような事を言うと、障害者差別に繋がる可能性があるのであまりおおっぴらに議論できる内容ではないと思いますが。 別に障害者に限らず、ほとんどの人に当てはまる事だと思います。なんらかの病気の因子を持っていて、子供に遺伝させている人は、たくさん居るはずです。それを制限させようとすれば、本当に健康な人だけしか子供を作ることが許されないというディストピア的な世界になるかも知れない。 今はそんな事は差別だ、許されない、と言っていられますが。未来においては、生まれてくる人間のほとんどがなんらかの病気や障害を抱えていて長く生きられず、健康な遺伝子を持っている人は貴重な存在となり、人類の存続の使命を課せられ特別扱いを受ける、という時代が来るかも知れない。 人類が存続できないレベルにまでなったら、差別だのなんのと言っていられなくなりますからね。傷ついた遺伝子情報を持った人が子供を作るのが犯罪になるディストピアが来るかも知れない・・・
まぁそんなSFな話はともかくとして、がん細胞の話に戻りますが、 コピーに失敗し、不完全な奇形細胞が誕生した時、大部分は、自力で生きられず死滅していくか、自分自身の免疫細胞に駆逐されていくのだとか。 しかし、死滅せず、免疫細胞の攻撃にも耐え、生き延びてしまう細胞が稀に誕生する、それが悪性の癌細胞ということになりますね。 しかも、そのがん細胞が爆発的な増殖力を有していた場合、癌がどんどん成長し、体の中に転移していく、進行性の癌ということになるわけです。やがてそれがその他の健康な臓器の中で成長を続け、正常な臓器が機能しなくなって死に至る。。。 しかも、実は、人間の体の中では毎日何百個ものがん細胞が誕生し続けているのだとか。 それだけ、コピーエラーの細胞が誕生していると言う事、つまり、細胞の分裂・コピーはまったく完全ではなく、毎日何百回もエラーが発生する不安定なものだと分かりますね。。。 あとは、エラーとなった細胞が強い生命力を持っていないことを祈るしかないわけです。。。
この遺伝子によるコピーシステムは、なんだか限界がある不完全なシステムですね。 遺伝子の異常から、突然変異が生まれ、それが生物を進化させたという説を唱える人も居ますが、仮にそれが真実であったとしても、それがちゃんとした生物を進化・誕生させるのは、偶然に頼っていたら天文学的な数値な気がします。 仮に、古代の地球で、生物が突然変異によって進化を遂げてきたのが真実だったとしたら、無事進化して新しい生物になるまでに、進化に失敗して悪性新生物つまり癌になって死んでいった生物が、圧倒的にたくさん居たのでしょうね。。。(あくまで偶然の突然変異によって進化が起きるという説に沿った場合ですが。) 個人的には、その確率は天文学的な数値であり、そんな偶然の産物に頼っている状態で、地球上にこれほどたくさんの、それも複雑なメカニズムを有した生物が誕生するのは、ありえない気もしてしまうのですが。。。 しかし、確率が天文学的でも、その回数、年月もまた天文学的な量であれば、可能性はゼロとは言えないわけで。 無限に巨大な宇宙の中で、天文学的な確率で誕生した奇跡の星がこの地球である、と言う事も、理論的にはありえない話ではないのですが。。。 まぁ、それにしても、奇跡の星、といって良い話ですね。
しかし、遺伝子はコピーされ劣化を続けるだけでなく、実はエラー情報を訂正、修復するシステムも備わっているという説も現代では言われているのだとか。 放射線は遺伝子を破壊する、放射線に当たって遺伝子を破壊されてしまうと、その遺伝子は修復できない、という説が一般的でしたが、実はそれは間違いであるという説もあるのだとか。 もともと、放射線で遺伝子が破壊されると修復されないということを確認する実験に使われたのが、遺伝子修復能力を持たない、ある意味非常にレアな生物を実験台に使ってしまったため、間違った結果が出たのだと言う説を聞いたことがあります。 世の中の情報、知識にも嘘が多くあるので、もはや、何を信じてよいのか分かりませんが。 まぁ、遺伝子にいくら修復能力があったとしても、限界はあるので、強い放射線を浴びて細胞の遺伝子が全部破壊されてしまえば生きていられないのは同じですが。
何にせよ、癌には日本人の二人に一人がかかるという数字も発表されております。 体のどこかに痛みを感じたりすると、もしかして癌になったんじゃないか?とか不安になってしまいますが。 まぁ、人間、いずれ遠からず死ぬので、そのための準備をしながら生きていくしかないのでしょうね。。。 ⇒ 死ぬ準備まとめ ─ HDDは暗号化しておけば安心(笑)
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