なぜか分かりませんが、日本では筋肉を鍛えるって文化がないんですよね、昔から・・・。
精神性と技術に偏重している文化なのか。
古来から剣術の世界などでもやっぱり、筋肉を鍛えるトレーニングを行うのではなく、「剣をひたすら振ることで必要な筋肉は鍛える」みたいな。
現代でも、たとえば伝統的な相撲の世界では、元横綱・千代の富士が体が小さい身体を補うためにウェイトトレーニングを行ったことが、当時は非難を浴びた事もあったと聞いた事があります。(結果を出したので何も言われなくなったのでしょう。)
日本は職人系の文化なのかも知れないと思います、世界的に見ても職人気質のB型の比率が多い国だそうですし。(笑)
職人の世界でも、むやみやたらに強い力をふるっても、使い方を知らなければ役には立たない。力が強くなくても、技術があればほらこの通り・・・みたいな感じ。
それを聞いた一般人が、筋力をつけるのは意味がないなんて曲解しているのではないかと。
でも本当の職人は、筋力を否定などしてないと思うんですよね。使い方を知ることが大切と言っているのであって、筋力がなければ仕事になりませんから。
筋肉がいくらあっても、その使い方を知らなければ宝の持ち腐れ。
筋肉が少なくても、正しい体の使い方を知っていれば筋肉がある人にも勝てる。
確かにそれは良く分かるし、納得できる話ではあるのですが。
でも、宝の持ち腐れは、持ち腐れでなく活用できるようになる可能性があるわけで。
宝を持ってない人は、持てる力の中で工夫するしかないわけです。
でも、同じように持ってる人に工夫されたら、持ってない人が不利になるのも道理。
筋肉がある人が、その力の使い方を知れば、それはものすごい武器になるわけです。
実は、"体が小さくて筋肉も少ないけどすごい達人"みたいな人は、筋肉は一般の人よりはるかに強いものだったりします。必要十分な筋力は全身に無駄なく身についているのですよね。
逆に言えば、技術があろうと、それを生かすための最低限の基礎体力がなければ、何もできません。
そしてさらに言えば、ある種の特化した技術・領域においては、力の使い方さえマスターしていれば、無駄な筋肉はいらないというのは分かりますが、専門でない分野の活動・行動は、一切しない、なんて人も居ないですよね(笑)
人間生きていれば専門でない分野や不得意な分野の作業を要求される局面もあるわけです。
あらゆる局面において、筋力があれば、多少使い方を知らなくても、絶対有利、便利に活用でるはず。
また、そういう専門的でない分野で自分の筋力を上手に生かすような、マルチな「使い方」の技術やコツもあるはず。
あらゆる状況において、有利に働く素養・素質は、ないよりはあったほうがいいに決まっています。
筋肉を鍛えるといいよ、と言うと、ムッチムチのボディビルダーを想像する人が多いようですが、そう言う風になれなんて意味ではありませんが(^_^;)
ボディビルダーのように極限までに太い筋肉が必要かといわれれば、必要ない人には必要ないでしょう(笑)
彼らは見せる(魅せる?)事が目的なのであって、彼らにとっては無駄ではないのだと思います。
※「ボディビルダーの筋肉は見せかけだけで、実は筋力はない」というような偏見?も日本にはあるような気がします。それは完全に誤解です。鍛え抜かれたあの太い筋肉から発揮される筋力は、まさに怪物ですよ。
ただ、彼らは毎日トレーニングを休まず、極限まで筋肉を苛め抜いて疲労し切っている状態であることが多いので
やったことが有る人は分かると思いますが、筋肉を100%使い切ってしまった後は、まったく力がでません・・・(笑)
トレーニングの翌日、急に力仕事を頼まれて、「なんだよ見かけ倒しかよ」と言われて悔しがっている人を見たことがあります(笑)
鍛えた筋肉のデメリットも、まったくないわけではないですが・・・
なんでしょう、エンゲル係数が高くなりがちとか、暑がりになるとか?
服のサイズを選ぶのが難しくなるとか?(笑)
メリットのほうは計り知れないですね。
なにより一番問題なのは、そこまでの体は、作り上げ、維持する事の時間と労力が大変だと言う事だと思っています。
ボディビルの大会に出場できるほどまでの筋肉をつけるのは、忙しい現代人にはなかなか難しいですよね。
(もちろん挑戦したい人はそれはそれで素晴らしい事ですから、どんどんがんばって欲しいと思います、筋肉鍛える趣味はとても良いとおもいます。)
仕事で忙殺されて体動かす時間なんかないよって言う現代の社会人も、体力はあればあったほうが、その分仕事も楽だと言う事は理解してもらえるはず。
だからこそ、「毎日続けられる」「簡単な」トレーニング方法を、習慣的にしていくことは大切だと思います。
忙しい現代人だからこそ、自分を鍛える事がより人生を豊かに明るくする事ができると思います。
ほんの少しの努力でも、自分を変える努力、休み休みでもよい、その気持ちを持ち続けられる、それが人生にとって大事なのではないかと思います。
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