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演説の妨害(ヤジ)は言論の自由か?

時事・話題政治・経済・法律
北海道での安倍首相の該当応援演説時にヤジを飛ばした人間が警察に排除(逮捕?)されるということが有りました。
首相演説に「安倍辞めろ」とやじ 北海道警、聴衆を排除 
参院選の応援のため札幌市で15日に行われた安倍晋三首相(自民党総裁)の街頭演説中にやじを飛ばした聴衆を北海道警の警察官が取り押さえ、現場から排除していたことが分……
www.sankei.com
これに対し、

「安倍首相の命令で(または首相に忖度した)権力の横暴だ。」

「公共の場なのだから、自分の意見を叫ぶのも自由、これは言論の自由の侵害だ」

「ヤジで自分の意見を主張するのも、言論の自由、政党な権利だ」

というような反発が出ているそうです。

一つ言えるのは、コレまで、演説中のヤジで警察に逮捕/排除されたという話をあまり聞かなかったので、今回の件に違和感を感じる人が多かった、と言う事はあるかも知れません。

警察の対応が一貫していなかった事が、問題の一つとしてあったかも知れませんね。

「これまで黙認していたが、選挙妨害は公職選挙法違反なのは事実なので、今後はキチンと対応していきます」と言う事なのかも知れませんが、これまでやってなかったのに急にやると違和感を感じる人が多いのは仕方ないですね。

ただ、「演説の最中にヤジったりプラカードを出したりして意見を表明するのは言論の自由ではないの?」という意見について。

明確にアウトだと思います。

違法行為です。

言論の自由を侵害しているのは、実は、ヤジってる方の人間ですね。

「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
有名な、フランスの哲学者ヴォルテールの言葉ですが。

これが言論の自由。

たとえ反対意見であっても、相手が意見を言う権利は守る、と言う事ですね。

じゃぁ野次る人の権利もあるじゃないか?と言う人がいるかも知れませんが、その前に、演説している人も意見を言う権利があるわけです。

特に、選挙活動なのですから。選挙活動において、自分の主張を言う機会を与えられるのは、全ての候補者に与えられる平等な権利です。

野次る人にも言いたいことがある、それは良いです、好きなだけ言って下さい。

ただし、演説者も意見を言う権利がある。それを妨害することは言論弾圧にほかなりません。

誰かが意見を言おうとしているのを

聞かせないように妨害する
話させないように妨害する

こそはまさに言論弾圧と言える行為でしょう。

例えば、政見放送。これは、全ての候補者に平等に機会が与えられています。

しかし、気に入らない候補の政見放送の時に、妨害電波を出して邪魔をしてやれ。

これはアウトですよね。

演説をヤジで妨害するというのは、それと同じ事でしょう。

言いたいことがあるなら、お互いに、全部言えばいい。

人々にすべて聞かせて判断してもらうべき。

言いたいことがあるならどんどん言えば良いが、自分の意見は言うが、相手には発言させないように妨害する、これは言論の自由の破壊にほかなりません。

言いたいことは別の時間または別の場所でやるべきでしょう。

例えば、一般の聴衆が、その人の演説を妨害によってちゃんと聞けなかったとしたらどうでしょうか?

候補者の主張・演説をちゃんと聞けないまま、投票を強いられるのは、有権者にとっての権利の侵害にほかなりません。

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