新型コロナ肺炎のため活動自粛の要請が首相からあり、さらに今週末はあいにくの雨なので、家に籠もって過ごしている人も多かったと思いますが。 ウチもゆっくり二日間家から出ずに過ごしましたが、そんなときこそということで、AMAZONプライムビデオをで映画を見ることに。 本当は古の伝説的SF映画で見ていないのを見たかったのですが(「禁断の惑星」とか) 妻が「デューン/砂の惑星」を見てないので見たいというので、それに決定。 妻は大学のクラブは映研で映画業界に勤めていたので、映画にはうるさいのですが。 タルコスフキーの映画「惑星ソラリス」が大変好きだったけれど、世間の評価はそうでもなかったとか(私も退屈で死にそうな映画でした・笑) なので、世間の評価は自分の好みとは一致しないので、デイビッド・リンチの『デューン/砂の惑星』は世間では「失敗作」だと言われているけれど、見てみないと分からない、とのこと。。。 私は映画公開時に家族で見に行ったのですが、どんな映画かと訊かれて、正直あまりよく覚えていないのですが、スター・ウォーズに近い感じ?と答えておきました(笑)
映画『デューン/砂の惑星』
公開 | 1984年 |
監督 | デヴィッド・リンチ |
出演 | カイル・マクラクラン フランチェスカ・アニス パトリック・スチュワート |
原作 | フランク・ハーバート『デューン』 |
超大雑把にあらすじ
大前提としていくつか理解しておく必要がある事柄があり。 まず、この世界では、宇宙旅行をするのに、とある惑星で採れるスパイス(香料)が必須の世界で。 そのスパイスを摂取すると超能力が身につき、「航海士」はその超能力で空間を折りたたみ、その場に居ながらはるか彼方の宇宙へと移動することができる、という設定。 逆言えば、その香料がなければ宇宙旅行はできなくなってしまうので、香料を支配するものが宇宙を支配するということになるわけです。 その香料が採れる惑星が、砂の惑星DUNE、その他に、ハルコネン男爵家とアトレイデス公爵家、そして「皇帝」が出てきます。 ざっくり言うと、香料の採掘権をめぐってハルコネン家とアトレイデス家の争いの話ですね。 「航海士」が何故か「皇帝」にも指図するくらい非常に強い権力を持っており(宇宙旅行を司るから皇帝も逆らえない?)、何故か航海士はアトレイデス家の嫡男ポールを殺せと皇帝に命じます。 この世界には他に、特殊な能力を持った「魔女」と言われる一族と、砂の惑星にいる土着民族フレメンという勢力が居ます。 アトレイデス家の公爵の妻は魔女の一族の出身で、女の子を生むよう魔女の教母から指示されていたのに無視して男の子を生んだ(魔女なので産み分けられる?)、それがポール。 そして、砂漠の惑星の民フレメンに伝わる伝説があり、魔女の一族から生まれた男性が目覚めて救世主と成るという伝説があり、航海士はそれを恐れてポール抹殺を命じた、という事なのでしょうか。(救世主が誕生し、砂漠の惑星を奪われると困る。) ハルコネン男爵は猟奇的な趣味を持つクズ中のクズのように描かれており、アトレイデス公爵は民の命を一番に考えるとても立派な人物として描かれています。 アトレイデス家はデューンに乗り込むが、公爵は臣下に裏切られハルコネンに殺されてしまう。砂漠に追放された母と息子は砂漠の民フレメンと出会い、伝説通り王となり、命の水を飲み救世主に目覚め、超能力を身に付け砂漠の巨大生物ワーム(砂虫)を乗りこなし、ハルコネンを倒し皇帝を屈服させ宇宙の支配者となり(「航海士」はスパイスの力を無効にする能力をもったポールに逆らえなくなり?)、めでたしめでたし という感じの話です(^^;)
感想
いろいろな要素の入った映画ですね。前半はスター・ウォーズ、後半もスターウォーズ(砂漠編)かと思いきや、改めて見ると、風の谷のナウシカ的な雰囲気に非常に似ています(笑) 伝説のとおり砂漠の民と生き、救世主となり、王蟲(オウム)ならぬ砂虫(ワーム)を従え、乗りこなす。襲来する宇宙船団もまるで未来少年コナンとかナウシカの雰囲気ですね(笑) そして、魔女も出てきて、試練を乗り越えて伝説の勇者となるヒロイックファンタジー、戦争モノでもあり、格闘モノ、でもあり、ものすごい大雑把ですが恋愛も描かれており(笑) 超能力もあり、SFでもあり(笑) SFとしてはいくつか、後に伝説的に語られるような画期的なアイデアが描かれていますね。 近接格闘専用のバリア(高速のモノは弾くがゆっくり動くものは防げない)とか、超能力によって次元を折りたたみ、その場に居ながら宇宙を旅するとか、スパイスを摂取することで特殊な感覚が目覚めるとか。 ただ、「惑星ソラリス」のデイビッド・リンチ監督作品らしく、無駄に長い(笑) 映像は美しいし迫力がありますが、各シーンがすべて冗長で長いんですよねぇ・・・ まぁあの映像を当時の技術で撮ったのは凄いと思いますが。。。 妻も、途中で飽きてスマホをいじり始める始末(おい 自分で見たいと言ったんやろがー(笑)
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