お品書き
書き直し中…
とりあえず、中へどうぞ
↓↓↓
スポンサーリンク

インボイス制度(ラノベやマンガ、ハンクラ等の作家にも関係があった!)

PC/ネット
巷で話題になっているインボイス制度、自分には関係ないと思っていました。

なにせ、サラリーマンですから。

インボイス制度はサラリーマンには関係ありません

からね。

サラリーマンは税制はすべて会社がやってくれた後の金額を給与としてもらってるだけですからね。

まぁインボイス制度については、「国が脱税してる連中を見つけ出すために考えた制度」らしいという程度の認識しかなかったのですが。

カドカワさんから、「あなたのインボイス番号教えて」というお手紙が来ました。

はい・・・?

自分にも関係があるの?

ラノベ書いて、読まれたPV数に応じて広告収入を貰ってますが。(アフィリエイト収入の一種ですね。)

ブログ等を書いてアフィリエイト収入を得ているブロガーなどにも関係がある話ということですね。

で、当然インボイス制度に登録なんてした覚えはないので、慌ててなんの話が調べる事になりまして。

ニワカ勉強をするはめに・・・

・・・

・・・まぁ分かりにくいこと・・・

・・・

・・・なんとか理解した!

ので、超わかりやすい解説を、覚書代わりに書いておきますね。

分かりやすく一言で言うと、インボイス制度というのは、

国が消費税を全額収めさせたい

ために始める制度のようです。

なぜかというと、

消費税を納税していない人が居る

んだとか。

と言っても、別に違法な脱税行為をしているわけではなく、国が認めた制度なんですけどね。

消費税には、実は、

売上が一千万以下の人は消費税を払わなくてよい

という軽減措置が取られていたのです。

一千万以上の人(消費税を国に収めている人)を「課税事業者」

一千万以下の人(消費税を収めなくていい人)を「免税事業者」

と言うそうです。

この制度自体は問題ではないのですが。

ふと思ったのは・・・問題が発生するようになったのは、

消費税を含めた総額表示を国が義務付けた

からじゃないんですかね?

今、商品を買うと、必ず消費前を支払う必要があります。

でも本来は、免税事業者の人は消費税を収めなくてよいのだから、免税事業者の人から商品を買う場合は、消費税分を払わなくて良いはずです。

でも、相手が誰であろうと、みなさん必ず消費税分払ってますよね?

免税事業者の人がもらった消費税分はどうなるの?

はい、免税事業者の人は全額それを懐に入れて良い、という制度だったのです。

つまり、消費税が導入された事で、売上が一千万以下だった人は、自動的に消費税額分、収入が増えていたんですね。知りませんでした。

しかも、国が総額表示を義務付けた事で、その金額に消費税が含まれているという意識をあまりしなくなってしまった・・・。

これを書いている現在、消費税率は10%ですが。

例えば在る事業者さんが下請けさんと100万円の契約を結んで仕事をしてもらったとします。

ところが、実は元請けから見た時、この仕事は90万円の仕事なのです。でも、消費税分の10万円を上乗せして下請けさんには支払います。(消費税は必ず払わなければいけませんからね。)

本来は、100万円をもらった下請け業者さんは、国に10万円を納税しなければならないのですが。

この下請けさんは“売上一千万以下”の「免税事業者」だと、多く貰った10万円を、そのまま懐に入れて終了、となるわけです。

しかも、消費税分と表示があればまだ意識するでしょうが、なかったら、元請が消費税分多く支払っているという意識もなくなてしまうわけですね。

お金を払う側から見ると、相手が「課税事業者」なのか「免税事業者」なのか、判別が付きません。

なので一律に消費税分を支払うわけです。

ここで問題となるのは、消費税の二重取り問題。

一つの商品に二重に消費税を掛けないという方針があるのだとか。

例えば、

農家から八百屋がキャベツを一個、百円で買いました。

八百屋は農家には消費税含めて110円支払います。

そのキャベツを八百屋は200円で店頭で売ったとします。

客は当然、消費税を含めて220円払います。

農家も八百屋も「課税事業者」であるとすれば、ひとつのキャベツについて、農家は10円、八百屋は20円を納税する事になります。

でも、「一つの商品から二重取りしない方針」なので、農家は10円、八百屋は10円を農家に支払っているのでそれを差し引いて10円だけ払えばOK。

というのが、インボイス前の制度運用だったわけです。

ただ、八百屋も国も、農家が「課税事業者」なのか「免税事業者」なのか見分けがつかない。

なので国は黙って八百屋の「農家に10円払った」という申告を信じるしかなかった。

農家が「免税事業者」だった場合、10円分丸儲けになっていたわけです。

インボイス後はこれを許さないというわけですね。

農家が課税事業者でるか免税事業者であるかを識別する事ができるようにするわけです。

具体的には、「自分は課税事業者です」という事が分かる請求書を出させる。(この請求書をインボイスというらしい。)

農家は八百屋との取引において、この特殊な請求書インボイスを八百屋に渡す。

八百屋はこの特殊な請求書を国に提出した場合に限り、農家に消費税を10円払ったと認めてもらえる。

この特殊な請求書インボイスを出せなかった場合は、八百屋は農家に消費税10円を払ったと国が認めてくれないので、八百屋は20円納めなさい、という事になるわけです。

当然、八百屋さんは30円払わなければいけなくなるわけで、そんなの納得行かない。

対応としては、

(1)農家から消費税を受け取ったという証明書=特殊な請求書インボイスを出させる
(2)農家に10円の消費前を払わない

まぁ、諦めて20円納税(農家に10円あげる)という方法?もありますが。

100円ならいいですが、100万円だったら納税額が10万(プラス下請に上乗せした10万)の20万円分、負担増となるわけですから、元請業者は下請業者に上記の(1)か(2)の対応を迫る事になるわけです。

下請側からすると、特殊な請求書インボイスを出すと言う事は、免税事業者の身分を捨て課税事業者になる必要があるわけです。

そうなると、売上1千万円以下であっても消費税を納税する必要が出てきてしまいます。

もともと、貰っている金額に消費税が含まれているのに免税事業者はそれを着服(と言ってしまうと語弊があるかも知れませんが)していただけなのですが、総額表示となって消費税を意識しなくなってしまったため、それを正当に貰える報酬だと誤認してしまっていた人が多い、という事なんですね。

このインボイス制度の問題として

元請事業者が「インボイス登録していない業者は使わないよ」といってくる可能性がある。

という事が言われているようですが、これはちょっとおかしいですよね。

インボイスに登録したくないなら、消費税分値下げを受け入れるべき、と言う事でしょう。

これまで100万円で仕事を請け負っていた人は、インボイス登録業者と競争するために、90万円で仕事を受ければ良いわけです。

なぜなら、その差額10万円は、本来は納税しなければいけないもので、便乗値上げみたいなものだったのですから

さて、ここで話はラノベ作家、漫画家やイラストレーター、ハンクラ作家など、フリーで仕事をしている人はどうするべきなのか?という話。小遣い稼ぎ程度の人がどうするべきなのか?という話ですが。フリーの作家活動をしている方でも、年間一千万以上稼ぐ方は当然納税しているはずですが。

インボイス制度に登録するには、手続きも煩わしいですし、微額の消費税を申告したりするのも手間が増えるだけですから、「黙って消費税分もらいません」(その分値下げしてくれていいです。)と言うしかないんじゃないですかね。

コメント