ナット側の弦高は、できる限り低いほうが良いが、調子に乗って削りすぎてしまうと、開放弦を鳴らしてもビビってしまうようになってしまう・・・そうなったらやり過ぎということになります。 で、今回は、不幸にもやり過ぎちゃった場合のリカバリー方法
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削り過ぎちゃった溝に、タイトボンドを流し込んで固まるのをまってから、再度削りなおせばOK! ⇒ ☆AMAZONでタイトボンドを探す タイトボンドは乾いて硬化するとエポキシより堅くなるとの話も! エポキシと違って乾く前はサラサラの液状で水でふきとれるので扱いやすいですしね。 ただ、タイトボンドは粘度が低いので、エポキシやパテのように大きい範囲の穴埋めをするには不向き。 太い弦の溝を埋めるには、ナットと同じ材質のプラスティック?または木や牛骨などを削って粉にしてタイトボンドと混ぜて埋めればOK。 (※これはルシアーのナットの補修方法としては正当なやり方ですね) 細い高音弦側の溝であれば、タイトボンドだけでも行けるかも知れない・・・多分行けるんじゃないかな・・・まちょっと(食い込む)覚悟はしておけ(笑) まぁ多少食い込んでも、何回か繰り返し重ねれば最終的にはなんとかなるでしょう(笑) 根気よく繰り返せば巻弦でもタイトボンドだけでいけるかも? ★ちなみに巻弦の場合はある程度硬化してから弦を張ってもやはり微妙に食い込む=その結果、溝の中に巻弦のギザギザの形状が残ってしまいチューニングしにくくなる減少が起きますので(ペグを巻いてもなかなか音程が上がらず、突然ピキ!と音がして音程が一気にあがる現象)、十分期間をおいて固まってから溝の中をヤスリで滑らかにしてあげる必要があります。 プレーン弦側もですが、食い込む分を見越して多めに埋めておく必要があるわけですね。 (ナット溝ヤスリが必要になりますが、なかったら、古い巻弦を押し付けて擦ればOK。)
完全に乾いて硬化してから弦を張れば食い込む事は無いはずですが、強い張力がかかっても食い込まないほど完全に硬化するまでには結構な日数が掛かると思われます。最低数日間、できれば1~2週間以上?(本当に完全に硬化するにはもっと長い期間がかかるような気がします。) まぁ、2~3日ぐらいでもなんとか使えなくはないですが・・・2~3日だと、ナイロン弦ならテンションが低いので問題は起きにくいと思いますが、金属弦だとテンションが高いので徐々に食い込んで行ってしまうかも・・・? 食い込んだらまたボンドを流し込めばいいので、応急処置的には使えますが(笑) ただ、ビンテージの木材や骨のナットで交換できないというのでもないなら、そこまで手間暇かけるなら、新しいナットに交換しちゃったほうが早いような気がしてきますけどね・・・ ※ナット交換はやってみると意外と簡単です。器用な人なら問題なくてきてしまうでしょう。不器用な自覚がある人は大事なギターを壊す事になりかねないのでやめておきましょう(笑) 自分でナットを交換する場合の問題は、溝ヤスリかなぁ・・・専用の極薄ヤスリを持っていない人には、特に高音弦側は無理です。この記事は「削りすぎちゃった場合」なので、持っている前提で話していますが(笑) 持っていない人は買っておいても。 私ならアバウトなので三角ヤスリでV字溝にして誤魔化してしまいますが・・・笑) 大事なギターの場合はプロに任せます(^^;)
ただ、この埋めて削り直す補修方式は、埋める範囲が広くなるV字型の溝の補修には向かない(笑) まぁ、この状態でも使えない事はないでしょうけど。 溝をすべてボンド(パテ)で完全に埋められれば、削りなおして修正できるでしょうが・・・(やったことないけど)
☆タイトボンドが固まるのを待っていられない!という方は・・・ 紫外線硬化型の接着剤を使うのも手かも? ⇒ その4へ続く
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