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【ドラマ】サイレーン

エンターテイメント・アート
 

いや~やられました!

お見事でした。

火曜の22時枠、実験的なドラマとか、割りとマニアックな面白いドラマが多い枠ですが

今回のは原作が少女漫画で、しかも設定・ストーリーが非常に現実感の無い陳腐な内容だったのです

途中まで原作通りに進行して、こりゃぁ酷い、今季(の月九とも競るほど)最悪を競っちゃうレベルのドラマとして名を残しそうと思っていたのですが。

最終回、まさかのオリジナルシナリオで、陳腐な矛盾点を大部分解決して、帳尻あわせて見せましたね、お見事でした。

ここからネタバレ注意

菜々緒演じる犯人の橘カラが、猪熊夕貴刑事(木村文乃)を殺し、猪熊と同じ顔に整形し、猪熊と成り代わると言う、オカルト・ホラー展開でしたが・・・

ネットの評判などでは、整形手術で別人になるって無理があると指摘されていました。

しかし、生き別れの双子の姉妹で、整形で変えていた顔を元に戻しただけ、だったら、なるほど、それほど無理はなくなってきますね。

猪熊刑事に固執したのも、成り代わろうとしたのも、双子の姉妹だったのに引き取られた家の事情で片や不遇な幼少期を、片や幸せに育てられ順風満帆の人生を歩んでいた、その妬み恨みもあったと考えれば辻褄が合います。(この辺が一切原作にはなかった設定ですね。原作はただのサイコパス設定で特に理由はないという感じだったようですから)

しかし、双子で顔が同じでも、家族や恋人はやっぱり騙せない、ということで早々にバレる(笑)
バレなかったらリアリティないだろうと思ったら、最終回で急に現実感のあるドラマになりました。

陳腐な原作でも、脚本変えて名作になるという、良い意味で歴史に名を残しましたね。

しかし、、、自分も色々最終回の予想をしてはいましたが、常識的に考えてしまい、はずれてしまいました。
双子説を事前に予想していた人も居たのは、、大したものですなぁ・・・

細かい部分でまだ小さな矛盾もなくはないですが、まぁそれくらいはドラマですから良しとします。
事前にあれだけ予想祭りで盛り上がらせたのだから、釣りとしては大成功だったでしょう。
その割には、まともな終わらせ方に収束させたのが偉いと。

しかし、さんざん疑っておいて足を引っ張り続けたチビデカ君が最後に「色々悪かったな」の一言だけで、出世栄転ってのが、納得いか~ん
ここは事件を解決した松坂桃李が出世するのが筋だろうに!
さんざんダメ上司演じてた船越も、最後だけ物分りの良い上司みたいになって美味しいところ攫っていくし。

「倍返しだ!!」に比べるとちょっと爽快感は弱いのは仕方ないか(笑)

恋人信じず引っ叩いてフッた木村文乃のジャンピング土下座はなかったが、まぁ「ごめんね、ごめんね」で抱き合ってたから良しとしますか(笑)

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